Microsoftさんがホスティング事業者向けにWindows Azureをサービス化するための機能を提供し始めました。(今はTechnical Preview)
今のところ何ができるかというと
- Windows Azure互換のテナント向け管理ポータル
- 専用の管理ポータル(事業者向け)
- Windows Azure Web Sites互換機能
- Windows Azure Virtual Machines互換機能
- サービス管理用API
- SQL Server(SQL Databaseっぽいの)
- MySQL
などです。
上記のサイトにインストールガイドとかあるので、興味のある方はそちらを参考に試すことができます。
具体的な構成はインストールガイドから引用すると以下のような感じです。
えらく台数多いっすなー。Webサイトを実際に動かすのに1台以上、Webアプリを発行したりするのに1台、ロードバランサとして1台以上、管理ポータルとかを動かすサーバー、DBサーバーまわりと。
まぁまっとうに考えると普通ですね。サービス提供するんだからミニマムすぎるぐらいです。とはいえ、バックエンドのSQL ServerやMySQL、ストレージ、管理サーバーは全部1台でもとりあえず構成はできます。あとのWebワーカー、Publisher、ロードバランサはそれぞれ1台は最低いるので計4台あればなんとか動きます。
というわけで、インストール等はガイドを見ながら適当にしてもらって以下結果。
どん!
環境作るの面倒だからWindows Azure Virtual Machines上に作っちゃった☆
Windows Azure上でWindows Azureをホスティングできるなんて感激!
というわけで、管理サーバーにWebPIを使って「Web Sites, Service Management Portal and Service Management API Technical Preview」をインストールしたら後は事業者用ポータルに接続して指示に従いましょう。初期構成が終わったら専用の画面が表示されます!
あ、今回Windows Azure Virtual Machines上に作成しちゃったので、サーバー間が通信できるようにVPNで同一サブネットに所属するように設定しておきます。あと面倒なので各サーバーのファイアウォールは無効にしています。
さて、事業者用ポータルでロードバランサやパブリッシャ、Webワーカーなどをセットアップしていきます。ここでセットアップした内容がテナントの利用者に提供する内容となります。まぁVM CloudsなんてIaaSだしHyper-Vないとだめだろうから仮想環境の今回は無視しました。(それはきっとMr.高添様がなんとかしてくれると思います)
※各ロールの展開はえらく時間がかかります。。(もろもろインストールしたり設定したり再起動したりするので)
※Active Directoryドメインは必須じゃないですけど、アカウント名とパスワードには注意しましょう。それと名前解決がお互いできるようにしておきましょう。(HOSTSでもDNSでも何でもいいので)
あとはテナント利用者に提供するプランを作成しましょう。
プランの一例はこんな感じです。
もちろん勝手に使われると困るので、プランにアクティベーションコードを設定することもできます。
あ、作った直後はPrivateということで外部公開されてないので忘れずにPublicにしておきましょう。
最後に、Windows Azure VirtualMachinesはエンドポイントが無いので、管理サーバーのテナント向けポータルを公開するようにエンドポイントを追加します。443(HTTPS)/TCPを30081(既定)に飛ばせばOKです。
無事ログイン画面が表示されればOKです!(証明書はオレオレだから注意)
ログイン画面含め全部触れるのでブランディングもOKですよ!
あとは普通にWebサイトとか作れます。
TFS Previewはさすがに使えませんが、Git、WebDeploy、FTPでアプリをデプロイできます!
まぁ、Windows Azure上に無理やり載せてるので(LB通ってLBだから)外部からは繋がらないんですけどね!!!
というわけで、Windows Azureを自分で作ってみたい人は是非試してみてくださいね!
おまけ
事業者用ポータルの画面適当に貼っておきます。
Windows Azure とAWSのセミナーをやります。無料です。よろしければご参加ください。http://www.is.doshisha.ac.jp/winc/meetings/120731.html