AzureConf 2014 Keynote 他

そんなわけでAzureConfの季節がやってまいりました。

Scott Guthrieはじめ著名な人たちがAzureの最新事情についていろいろ教えてくれるConferenceです。公式サイトを追ってもいいですし、Twitterでの質問も受け付けたりしてるので #azureconf ハッシュタグを追いかけるのもいいかともいます。

で、今年は4年前のPDC10みたいな感じでパブリックビューイングしよう!というノリと勢いのイベントも一緒にやってみました。

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ただの居酒屋トークになった感はひしひしと感じてしまいますが、なんとなくわいわい見れるといいなーという感じでUSTREAMで配信してみました。(ユニーク視聴者数で170名ぐらい見て頂いたようです。夜中にお疲れ様でした)

※ソーシャルストリームの様子はこのへんで追いかけられます(Twitter連携してる人だけだけど) → Twitter上のUSTREAMからのソーシャルストリームの様子

配信機材他もろもろは れいさ氏、翻訳担当でさとうなおき氏、スペシャルゲストとしてサポートの中の人、大川さん、他もろもろコアな都内在住的な人たちありがとうございます。それから伊藤かつらさん、スポンサードありがとうございました。

配信中にあった質問とか適当に覚えてる限りあげておきます

  • Gシリーズでムッシュの仕事はなくなるのか?
    • A/Dシリーズの上位なのでとりあえず上がさらにあるという意味ではチューニングとか職人の前にお金で解決できる余地がある気がする
  • 基本、近江さんの質問は近江さんが答えるべきです
  • SSLv3対策でX-FORWARDED-SSL30 ヘッダは誰がつけるのか?
    • ARRにある秘密のISAPIかなー?(さとうなおき氏)
  • ILBの技術仕様ください
    • 探しておきます(さとうなおき氏)
  • WebSitesでいろいろ触りたいなぁ(王子)
    • それCloudServicesでいいんじゃね
    • まずWebSitesで動くように作っておくと他どこでも動かせられるよ(れいさ氏)
  • Managed Cacheはどうなるの?
    • ディスコン気味(現行ポータル、プレビューポータルからも機能がない(PowerShellなどから操作)
    • Redis Cacheとかの流れかなぁ。
  • 他いろいろあった気もするけど忘れました

Keynote

キーノートはAzureのTop、Scott Guthrie氏によるモダンビジネスのためのクラウドです。

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過去1年でのUpdateはこんな感じ。沢山できることが増えました。まじでおおい

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実績値

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さてコアな話になりますが。Azureの3つの差別化ポイント。Hyper-ScaleにHybrid、Enterprise Grade。これらが他のクラウドとは違うポイントです。

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Hyper-ScaleとしてAzureのデータセンターの話。

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19か所のデータセンター/リージョンがあります。来週オープン予定のオーストラリアのデータセンターや、先日発表のあったインドもありますね。中国、米国政府用も載ってます。

データセンターとしてはジャンボジェットが2つはいる(フットボールのフィールドぐらいの)サイズのものが16個!

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が1つのリージョンに含まれるぐらいの規模感。

そんな中でこれらのDCを活用したHyper-Scaleな事例として3つ挙げられてました。

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ハイネケンはFacebookのキャンペーンにAzureを使ったりしてるそうです。

GartnerのいつものMagic Quadrants(4エリアにわけてどこに位置するかのやつ)では4つのすべての分野でMicrosoftはリーダーになりました。

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リーダーに位置する企業は他にもあるけど、4つともリーダーなのはMicrosoftだけ!ということですかね。

さてこれらのHyper-Scaleなインフラを支える仮想マシンたちですが、エンタープライズグレードとして以前のUpdateでDシリーズが増えました。

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既存のAシリーズより60%ほどCPUが早くてローカルディスク(非永続)にSSDが使えます。さらに昨日のアナウンスでGシリーズが追加されることが発表されました!

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Gシリーズ!すっごいシリーズってことでGodzillaのG!(ちゃんとScottGuがGodzillaっていってたw) 最大32コア、450GBメモリ、6.5TBのSSDローカルディスクです。(詳細はまたあとで)

これらのインスタンス達がHyper-Scaleを支える土台となってます。

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さらにGシリーズを支える土台としてPremium Storageが発表されました。

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1VMあたり最大32TBのストレージ、VMあたり50,000 IOPS制限、1ms以下の読み取りレイテンシ!これだけの性能がだせるストレージがあるおかげでGシリーズの性能も活きてくるというわけです。

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竹中工務店が事例として出てくるのが嬉しいですね。→ 事例

あとPublic CloudだけじゃないのがAzure。On-PremiseもAzure PackでAzureライクにプライベートクラウドできます。自分のデータセンターでも使える。

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そんな中でさらにCloud Platform Systemとして昨日アナウンスされた仕組みもあります。

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ひらたくいうとラックサーバーにHyper-V、Windows Server、System Center、Azure Packなど含めたオールインワンな統合システムです。今のところDellが販売という感じですね。(価格は非公開らしいですが)

アプライアンスとしてAzureなサービスを提供するのではなく、あくまで自前で管理するハード込のパッケージングですがAzure Packを使ってプライベートクラウドを作り・使いやすい感じになってます。

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事例としてはMazdaなど(たぶんUS)

さて次世代アプリについて。

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MS+Dockerということで先日発表があったとおりDocker for Windowsなど。

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DockerHub+Azure。DockerでLinuxもWindowsも展開。いいですね!

で、DockerするならCoreOSだよね!Azureも先日CoreOSのサポートが発表されました。

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現状はアルファ版ですが仮想マシンイメージにCoreOSが追加されました。これで最小限な使用メモリのLinuxディストリビューション上でDockerを使ってアプリケーションを展開できますね。アプリの作り方にもよりますがAzure関係なしでポータビリティも確保できそうです。

さてアプリ作る側としては作ってちゃんと売り上げあげたりしたいわけです。

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ということで再生:Marketplace

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従来のMarketplaceはいったん置いといて、という感じですかね。(さとうなおき談)

Azureで公開してAzure経由で利益を得る、ちゃんとマーケットとして機能できそうな感じです。

後はこれまでの復習にもなりますがアプリ開発のおさらい。

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いつもの図ですね。

いろいろ組み合わせてサービス/システム作り上げるにしても組み合わせをどう表現するかというのがあります。そこで役立つのがAzure Resource Manager

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リソースグループについては過去にも書きましたのでそちらも参考に。

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いろいろな機能やらをリソースとして定義し、論理的なグループで纏めて管理できます。JSONで宣言的にかけるので構成管理もしやすいですね。

管理は主にPreview Portalから行います。

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管理はAzure ADと連携してリソースやリソースグループ単位でRoleBaseAccessControl(RBAC)できます。最近タグもサポートされましたね。

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同じ考え方・やり方でオンプレミスももちろん。Azure Packと管理用APIレイヤがあればね。

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リソース定義に互換があれば問題ないということですね。

仮想マシンの拡張としてはおさらいすると

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こんな感じですね。

ネットワークとしてもRegion2RegionほかExpressRouteもOK

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だいぶ柔軟な構成が作れるようになりました。IIJも対応予定ですがまだGAしていないのでロゴは載らず。。

ストレージとしても仮想マシンのキャプチャをデータディスク込みでとれるのでシステムの複製が簡単にできるようになりました。

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Azure Site Recoveryのフェールオーバーのテストなんかにも使ってるかと思います。

インスタンスを展開した後のOSの構成はPuppet、Chef、PowerShell と PowerShell DSCが使えます。

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システム全体をResource Groupで定義して各インスタンスはPowerShell DSCなりで構成、Dockerでアプリケーション配布などかなりモダンですね?

という感じでデモはSharePoint Farmを簡単にプレビューポータルで作る的な。どうでもいいですけどUSから接続するとプレビューポータル快適そうですね、、、日本からだとあんなにもっさりなのに。

でWebサイト周り。.NET/Python/Node.js/Java/PHPなど言語選ばず。

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AutoScaleもあるしもちろんスケールアップ・スケールイン、ステージング環境(Preview)もあります。

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先日GAしたばかりのWebJobsを使えばバックグラウンド処理もしやすく。

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複数リージョンにまたがるようなWebアプリはTraffic Managerも使って冗長化・分散もOK

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Visual Studioからなら簡単にWebサイト作ったりデプロイ、管理(ログのストリーミングなど)もしやすいです。

次はモバイルサービスの話。バックエンドとして.NETもnode.js選べるしデータストアはNoSQLやSQL DB、Azure Tableストレージも選べる、Push通知もOK、Active Directoryサポート、Office 365 API連携もOKという感じです。

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でバックエンドなりで使うWeb APIの管理にはAPI Management。クォータ管理やAPIのヘルストラッキングなどもしやすそうです。

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デモはモバイルサービスやAPI Management周り。

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モバイルサービスはiOSやAndroidもSDKを提供してるので開発が容易ですね。普通にデモでMac OS上のiOSやAndroidが!

Cordovaも楽しみですね。

さてお次はData。ということで最初はSQL Database。

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SLAも99.99%にあがりました。最大容量も500GBになりました。AzureのGAしてるサービスはちゃんとSLAが定義されてるのでいいですね。

Self service restore (Point in time restore)やActive Geo-Replicationなどエンタープライズ向けの機能も増えました。

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まぁこの辺はムッシュ先生に聞けばいいでしょう。DTU?聞かないでください。

次のデータストアはDocumentDB。最近Previewが始まりました。

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JSONベースなドキュメント指向データベースですね。詳細は近江さんに聞けばいいと思います!管理はプレビューポータルでね。

それ以外のデータサービスとしては全文検索な(Search as a Serviceな)SearchやHDInsight(最近Apache Stormもきましたね)、Machine Learningなど。

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そしてComing Soon!!何が来るのか。。。月末って言ってるように聞こえる(大川さん談)

というわけで今日時点のAzureまとめなKeynoteでした。

その後のセッションはいろいろDeep Diveです。ResourceManagerやHybrid Connection、クラウドスタイルなプロテクト、Machine Learning、Device、ITPro向けIaaS(CLIとか非Windowsとか)、DocumentDB Deep Diveとか目白押しです。

是非後からでもいいのでCheckしましょう!

まとめ

配信は計画的に。なかなか難しいですね。

Azureさん的には月末にも何かありそうだし、まだまだ楽しみです :)

おまけ

寝落ちにゃん

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