今年もMicrosoft Inspireの季節になりました。
- https://inspire.microsoft.com/

- Microsoft Inspire Keynote
- ※ 関連リンクなどは別でまとめようかと思います。
というわけで1日目のキーノートです。
もちろんスピーカーはSatya氏。AIはコンピューティングのほぼすべての分野、カテゴリを変革する。変化の特徴は何か?の1つ目はUI、自然言語でより直感的なヒューマンコンピュータ―インターフェースに。2つ目は推論エンジン。自身のデータやコンテキストに基づいて機能をユーザーに提供できる、それを自然言語で。![]()
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数十年にわたるパートナーの機会も増えてる。世界のIT支出もCloudやモバイルでめっちゃ伸びてる。AIは世界のGDPを増加させて新たなパートナーの機会も生み出す。Microsoftのミッション、地球上のすべての個人と組織がより多くのことを達成できるように支援する。この半年でCopilotを含めて沢山アナウンスしたり提供を始めたり。![]()
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Copilotなどどういう構成で構築しているか、Buildでも発表したCopilot Stackのようにしている。それからパートナーのエコシステムとあわせてAIアドバンテージになる。今回40以上のアップデートがある。キーノートではその中のいくつかを紹介。![]()
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最初はBing Chat Enterprise。それからMicrosoft 365 Copilot。
Bing Chat EnterpriseはBing Chatのフル機能を組織アカウントで使える、かつチャット内容を公開したり再トレーニングに使わないといったデータの保護など組織内利用を前提にしてる。Microsoft 365プランのユーザーには追加コスト無しで今日から利用可能。Bing Chatは画像をアップロードして分析、説明してもらったりといったマルチモーダル機能も増えました。![]()
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Microsoft 365 CopilotはMicrosoft 365のアプリと連携するCopilotで例えばTeamsのチャットでPPTをアップロードして要約してもらったり、ドキュメントを生成してもらったりなどできます。もちろんデータの保護やセキュリティ、コンプライアンスなどMicrosoft 365なので安全。こちらは要追加コストが必要なようです。
それからMicrosoft Sales CopilotがGA。Power Automate Process MIningも8月にGAです。
そしてAzure AI関連のアップデートについて。Azure OpenAI Serviceはリージョンが拡充されます。アジアとしか書いてませんが東日本で作れるようになったようです。それからMeta社のLlama 2がきました。
Azure AIでは以前から外部のモデルを使えたのですがそこにMetaのLlama 2も、という感じです。デモではLlama 2モデルを使ってプロンプトフローを作ったり、Azure AI Content Safetyもつけたりといったことをしてました。最後はできたプロンプトフローをデプロイしてチャットアプリに。さらにLlama 2モデルをWindowsに含めることでONNXランタイム経由でDirectML実行プロバイダーとしてLlama 2モデルを利用できます。
そんな感じでAI Cloud Partner Programをアナウンス。
次はJudson氏からパートナー関連の話。Microsoft CloudでDXしたら次はAI Transformationへ。Microsoft Ecosystemの差別化ポイントとしてMicrosoft Customer Engagement Methodology for Partnersを発表。
何を売るのか:Microsoft Cloud。
どうやって売るのか:AI Cloud Partner ProgramやMCEMなどで。
誰に:家の中の部屋に例えていくつか紹介していく感じ。
エンドユーザーやCIO向けにはMicrosoft 365 CopilotやPower Automate Process Miningなどなど。CopilotのPluginsもありね。
CloudのインフラではAzure Migrateも今回いろいろ機能が増えてます。
データやAI関連ではMicrosoft Fabricを紹介。Amazon S3をOneLakeに接続してS3上のデータをそのままアクセスしたりクエリをかけたり。Power BI Copilotを使って対話しながら表示レポートを作ったり。
アプリのイノベーション関連ではGitHub Copilotを紹介。
セキュリティ関連はMicrosoft Security Copilotを紹介。
実例として医療現場へのソリューションを紹介しています。患者との対話を文字起こししたり、過去の会話の要約をみたり。ボイスコマンドで操作して別の人へデータを編集して送付したりなどなど。
もう1つのソリューションではデジタルツインとCopilotを組み合わせていました。(これはContsoぽい)
関連してIndustrial Metaverse Offeringがアナウンスです。![]()
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最後はAI Cloud Partner Programの紹介。
AIをエッジに注入。Windows CopilotのPluginsについてはこちらから:https://aka.ms/PluginsForWindows
Partnering in the age of AI / AI Transformation Patner Playbook (PDF) も参考に。AIの時代ですね。
という感じの2時間でした。最後はSatya氏からまとめ。
MicrosoftのEnterprise AIの保証:あなたのデータはあなたのもの、あなたのデータは学習やAIモデルの強化には使用しません、あなたのデータとAIモデルはあらゆる段階で保護されます。
Microsoftの差別化要因:広範な商業ポートフォリオ、プラットフォームアプローチ、パートナーと世界の成功に合わせたビジネスモデル、信頼を築く。
という感じで〆。
予告通りがっつりAIでしたね。
利用者としてはBing Chat EnterpriseとCopilotでかなり助かるようになりそうで楽しみです。使いこなさないとね。
一方でソリューション提供側としてはちゃんと機能をキャッチアップして使われる「部屋」を作るなりしないと追いつけないなぁという感じでなかなか大変そうだなと思いました。とはいえ部品はかなり拡充してきているので(毎年の事ながら)今がチャンスという感じでもあります。変化が速いのでさっさとやったもの勝ちですね。