National Association of Broadcasters (NAB) 2012 にてWindows Azure Media Servicesがアナウンスされました。
そもそもWindows Azure Media Servicesってなんでしょう?
発表されたばかりのこのサービスを利用すると、スマートテレビやセットトップボックス、MacOS、iOS、AndroidなどMS以外のプラットフォーム、それからもちろんXBoxやWindows Phone、Windows PCを含むほぼすべてのデバイスへのメディア配信を簡素化できるようです。
もともとこれらの機能はPlayReadyでおなじみのMicrosoft Media Platformで培われた機能ですね。つまり簡単に言うとMicrosoft Media PlatformのサーバーサイドがWindows Azureのサービスとして追加されるということです。
素晴らしいですね~!

さてサービス化されて何ができるんでしょう?まだ細かい機能が公開されてないので公式サイトを適当に見てみます。
End to Endのワークフロー
メディアワークフローが構築できます。ニーズに合わせて構成を組み合わせたり構成済みの設定を利用したり。アップロードやエンコーディング、フォーマット変換、コンテンツ保護(DRM)、配信が行えます。
ハイブリッドワークフロー
複数のフォーマットに変換して3rd Party製のCDNに配信したり外部アプリとREST API経由で連携したりできるみたいです。
Windows、Xbox、iOS、Androidのサポート
各デバイスに必要なメディアの作成や管理、複数デバイス間での配信機能などを提供。
Media Servicesのベネフィット
Windows Azure Media ServicesはMicrosoft Media Platformのクラウドサービス版です。既存のソリューションやカスタムワークフローなどニーズに合わせて簡単にサービスを管理できます。
取り込み
標準的なHTTPや、3rd Party製のエージェントを使用したセキュアで高速なUDP通信を使用してWindows Azure Media Servicesのストレージにメディアをアップロードできます。
エンコード
標準的なコデックとフォーマット、Smooth StreamingやHTTP Live Streaming、MPEG-DASHやFlashなどビルトインで提供されるWindows Azure Media Encoderまたは3rd Party製のエンコーダを利用できます。
フォーマット変換
ストリームの入力と出力を制御してライブラリ全体や個々のストリームを変換できます。
コンテンツ保護
Liveやオンデマンドの音声やビデオを標準的なMPEG Common EncryptionやMicrosoft Play Readyを使って暗号化することができます。業界でも最も受け入れられているDRMをコンテンツに追加できます。またウォーターマークや電子透かしを追加することもできます。
オンデマンドストリーミング
Windows Azure CDNや3rd Party製のCDNを経由してコンテンツをシームレスに提供することができます。
ライブストリーミング
ライブチャンネルのストリーミングやMedia Servicesを使ったエンコード、外部フィードからの配信などを簡単に作成し、配信できます。サーバー側DVRやリプレイ機能なども利用できます。
価格など
今時点ではプレビュー版なのでコストはかかりません。(但しストレージやネットワーク転送料、CDNなどの既存のWindows Azure機能に関するコストは発生します)
サインアップするにはメールしましょう!(※想定してるシナリオも書いてねとのこと)
開発するには
この辺参照 → Windows Azure Media Services Preview for Developers
おまけ
この辺の詳細はWindows Developer DaysのSC-008 Windows Azure Platformでの動画配信アプリケーション開発で聞けるみたいですよ!