TechEd Europe 2014のKeyNoteがあるからかわかりませんが、いろいろUpdateがありました。公式Blogはまだなので適当に公式ドキュメントなどからPick Up。TechEdの情報もあれば随時Updateしていきます。
- Exciting updates to Microsoft Azure at TechEd Europe, enabling simplicity, scale and innovation
- Microsoft delivers wave of innovation at TechEd Europe
- Azure: New Marketplace, Network Improvements, New Batch Service, Automation Service, more
※ScottGuが公式出してきたので追記しました。
-
Azure Austoralia GeoがGA
- General Availability: Azure Australia Geo
- 先週アナウンスがあった通り、オーストラリアのデータセンターが一般提供開始となりました。
- シドニーとメルボルンのようです
- なお現時点で自分のサブスクリプションではまだ見えない様子。。→ 税法上の問題でオーストラリアかニュージーランドに課金できる住所がないと使えないようです。
-
プレビューポータルがUpdate
- 日本語化とかがメインかな?
- 細かい機能Upとかありそうなので、後でゆっくり別トピックで。
- ジャーニー
- (>_<)
- 翻訳おかしいところあったら、とりあえず @satonaoki さんあたりに言えばいいかもですね(謎
- ※ #azurejp とかでもいいかもですけど。
-
Azure Site RecoveryのUpdate
- Azure Site Recovery— PowerShell, WAP Integration
- Windows Azure Pack統合ということで、WAP(Windows Azure Pack)もDR対象になりました
- あと昨日リリース(日付だけみると)のAzure PowerShell(0.8.10)やCLIでASR周りも管理できるようになりました。
-
Azure Event HubsがGA
- General availability of hyper-scale event ingestion with Azure Event Hubs
- 価格は11月30日まではPreview価格のようです。(GAはPreviewの2倍ぐらいの値段ですかね)
- GAなるの早いですね。3か月ちょいですか。
-
Microsoft Antimalware for Cloud Services and VMs がGA
- 前もGAアナウンス(RSS)があった気がするけど一応。
-
Azure Batch (Preview)
- Azure Batch がPreviewです。平たく言うとEXE動かせられる並列バッチ処理インフラです。
- Azure Batch Preview (HPC & Batch Team Blog)
- GreenButtonのエッセンスが詰まってます → マイクロソフト、NZのクラウドベンダーGreenButtonを買収
- 料金はインスタンスサイズによりますけど 0.77円/時間~とかのようです。別途Cloud Servicesの課金が発生します。
- Preview中はCloud Servicesでのみ利用可能でBasicレベルのみのようですね。
- 価格
- ちなみにプレビュー機能の申込みが必要です。コンピューターリソース沢山使う可能性があるためか、アクティブになるにはちょっと時間がかかりそう?
- 東西日本DC大丈夫です
- 概要はこちら → Azure Batch technical overview
- EXEなど放り込んでタスク用のVM上でバンバン処理してくれる感じです
- Hadoop等との違いはEXEでなんでも好きなように処理できる感じですね
(抜粋)
- TechEdのデモではBlenderのプラグインでレンダリングをAzure Batchで30インスタンスオーバーで走らせるデモしてました
- HPCな人たちの出番です! Ask 黒田さん、佐々木さん
- EXEの作り方はこちらを参考に → Getting Started with the Azure Batch Library for .NET
- ちなみに内部的にはいろんなところで使われてるようです。(エンコードとかですかね)
- あとAzure Batchの細かい管理は専用ポータルのようです。(Activeにならないので詳細見てない)
-
Azure Stream Analytics (Preview)
- Azure Stream AnalyticsがPreviewです。平たく言うとリアルタイムデータ変換です。リアルタイムなSSISみたいな?CEPとか?
- 価格
- 処理するデータ量と、処理するユニットの稼働時間の2種類課金されます(ユニットはCPU、メモリ、スループット測定値の組み合わせだそう)※ユニット当たりの最大スループットはMin 1MB/sの計算能力らしい
- ちなみにプレビュー機能の申込みが必要です。意外とすぐActiveになります
- 今のところ米国中部と西ヨーロッパだけで使えます
- 現状の制限などはこちら → Azure Stream Analytics Preview limitations and known issues
- 今のところ入力ソースはBlobとEvent Hubsみたい(将来的には他のイベントソースも対応予定?)
- Data StreamとしてBlob(タイムスタンプで判定みたいな)とEvent Hubを選択できます。リファレンス用(更新されないマスタ的な参照用)も入力できます。(こちらはBlobのみ)
- 入力データのシリアライズ形式としてはApache AvroやCSV(区切り文字や文字エンコードなども選択できます)、JSONが選択できます。
- で、流れてくるデータをStream Analytics Query Languageを使って整形していきます。 → リファレンス
- 整形されたデータはOutputで定義したところに放り込まれていきます。Outputとして使えるのはBlob、Event Hub、SQL Databaseを選択できます。SQL Databaseの場合は最終アウトプット的なイメージになりますかね。(Blob/Event Hubに流す場合はそのままStream AnalyticsのInputに使えるので。。もちろんBlobに最終アウトプットにしても問題ないですけど)
- AvroやCSVなどがInputに使えるあたり、HDInsightの結果をそのまま使うといったことも可能かと思います。(あまりリアルタイム性はないですけど)
- という感じで流れてくるデータをリアルタイム処理できるサービスですよと。
-
Azure Data Factory (Preview)
- Azure Data Factoryがプレビューです。
- Azure Data Factoryは平たく言うとEDWに吐き出すための変換処理(パイプライン)というかデータの溜めどころを担うスケーラブルなサービスです。溜めどころというかパイプラインなわけですが。
- 価格はアクティビティ単位で課金です。→ 価格
一つ以上のデータセットから入力されて1つ以上のデータセットを出力する処理=アクティビティ - ちなみにアクティビティ数と実行場所(クラウドかOn-Premiseか)で少し金額が違います
- 使い方はデータセット(In/Out)を定義して、それらを使ったパイプラインを構成していく感じです。プレビューポータル上でダイアグラムみたり構成できます。
- なんとなくこんな感じ
- ETLとしてStream Analytics使ったり、ストアとしてHDInsight(のBlob)使ったり。。
- まぁリアルタイムなり処理済みのデータを最終的に何かしら(BIやら保存やらアプリやらで)使うために纏めたり変換したり整形したりすることができます。
- 今のところ米国西部のみ利用可能です。あとプレビューポータルからのみ作成・操作できます。
- サンプルは今のところこんな感じ→ GitHub
- そして日本語化の影響でひどい文字化け
- まぁこの辺はムッシュの領分でしょうたぶん。あと近江さん。
-
Azure Operational Insights (Preview)
- Microsoft Azure Operational Insights がPreviewです。
- System CenterやWindows Azure Packと連携してインスタンスのログ管理やキャパシティプランニング、変更管理、更新アセスメントなどができます。
- ダッシュボードカッコいいですね。TechEdでデモしてたのでそちらも是非ご覧ください。
- この手のツールを使ってシステム全体の負荷など問題ないかやログを集約してみたり、問題が起きてないかを把握しやすくなるかと思います。
-
Cloud OS Networkの拡大
- 100か国以上でパートナーやソリューションプロバイダーのハイブリッドクラウドソリューションが利用できるようになりました
- World-class partners. Local experts. Customized cloud.
-
新しいAzure CertifiedプログラムとMarketplace
- 30パートナー、50ソリューションを超える認定プログラムがMarketplaceから提供されてます。CoreOSやNew Relick、NGINXとかとか。
- Microsoft Azure Certified
- Announcing the Azure Marketplace
-
仮想マシン、Cloud Servicesのネットワーク拡張
- Microsoft AntimalwareのGAもそうですが、仮想マシンとCloud Servicesのネットワーク拡張が結構大きなポイントです。
- Network Security Groups ということで、VNETのサブネットに対してACLをかけることができるようになりました。これでよりきめ細やかに・安全に管理できますね。
- 設定は About Network Security Groups あたりをどうぞ。Azure PowerShellで行う感じです。ネットワークポリシーを定義して仮想マシンまたはサブネットにルールを適用する感じです。
- 既定のタグとしてVIRTUAL_NETWORK、AZURE_LOADBALANCER、INTERNETなど使えるのでIPがわからなくても大丈夫ですね。
- Forced Tunneling を使うと仮想マシンやクラウドサービスからのトラフィックを強制させることができます。具体的にはインターネット行を直接ではなく別のVNET(のサイト)に飛ばせられます。(Route Tableを一部いじれる感じ)
- インターネット行のトラフィックも全部S2S VPNで繋いだオンプレからにしたい場合など、NextHopをVPNGatewayに飛ばして接続先のサイトに向けることができるみたいです。
- 概要はこちら → About Forced Tunneling
- 複数NICサポート … アツイですね。ついに仮想マシンに複数NICがサポートされました。
- ちなみにインスタンスサイズによってサポートされる最大NIC数が異なるので要注意です。(S,Mだと1なので追加無理、Lが2枚、XLで4枚、なおA8/A9は1枚です)
- 設定方法はAzure PowerShellの Add-AzureNetworkInterfaceConfig を使用します。このCmdletsで追加のNICにIPアドレスと所属するVNETのサブネットを指定していきます。
- ちなみにインターネットからの接続(ロードバランサーからの接続)やインターネットに出ていくトラフィックのNICは既定のNICになります。(既定のNICに関するIP等の設定は従来通り Set-AzureStaticVNetIP を使用)
- ご存知の通りホストの再起動やフェールオーバーなどで仮想マシンが移動するとOS上のアダプタは新しくなるので注意が必要です(割り当てたIPアドレスやMACアドレスは展開中は変わりません)
- 概要はこちら → Create a VM with Multiple NICs
-
ExpressRouteの拡張
- 今まで1つのサブスクリプションとしか接続できなかったExpressRouteが複数サブスクリプションまたがって接続できるようになったようです。
- 使ってないのでわからん。。
-
新しいVPNゲートウェイのサイズ
- Site2Site VPNやExpressRouteでより高い性能を出せるようにVPNゲートウェイが良くなったようです。
-
VNETゲートウェイとExpressRouteの操作ログと監査ログ
- ExpressRouteとVNETゲートウェイ用に操作ログと監査ログが保存されるようになりました。
- 現行ポータルで見れます。
-
VNETゲートウェイのポリシー拡張
- VNET間の暗号化に使用する方式が増えました
- 3DES/AES128/AES256/Nullから選べます
- IPSec/IKEゲートウェイ用にPerfect Forward Secrecy(PFS)を有効にできます
-
送信元IPアフィニティ(Source IP Affinity)
- Source IP Affinityという新しい分散方式がAzureのロードバランサーに追加されました
- 送信元IPと宛先IPの2つのタプルもしくは送信元IPと宛先IPとプロトコルの3つのタプルに基づいた分散方式でトラフィックをLBできます。
-
Traffic Managerのネストしたポリシーサポート
- Traffic Managerでネストされたポリシーが作成できるようになりました。
- Traffic Managerの飛ばし先にTraffic Mangerを、、という感じですね
- Traffic Manager Overview
-
プレビューポータルでリザーブドIPサポート
- プレビューポータルでIPアドレスの予約とか管理ができるようになりました。(実際にはなってました)
-
Azure AutomationがGA
- GAしました。但しRunbookのギャラリーはPreview。
-
いくつかの仮想マシンのExtensionsがGA
- PowerShell DSCとか
- Octopusとか
- Visual Studio Release Managementとか
-
Azure Webサイトで証明書をロードできるようになりました
- Using Certificates in Azure Websites Applications
- 秘密鍵付きの証明書を予め展開してアプリ上からロードできるようになったようです。これで管理用APIとか叩けますね。
- なお占有とか出ないとダメかと思います。
- また秘密鍵をロードしなきゃならないので証明書の設定で秘密鍵がExportable出ないと結局意味がない様子(しばやん先生談)※きっとフィードバックしてくれるはず
-
Office 365まわり
- メール、ファイル、カレンダー、連絡先についてRESTベースのAPIが公開されました。サンドボックスもあります。Android/iOS/Windows/Webなどで使えますね。
- ということでiOS SDKなどもPreviewで利用可能です。Xcodeとかでどうぞ。
- Office 365 App Launcherを使うとユーザーのお気に入りのアプリとかをカスタマイズして登録できます。
-
Azure 仮想マシンのGシリーズ
- ゴジラなあれ。AzureConfでも書いたので割愛
-
Azure Premium Storage
-
Visual Studio Online
- ヨーロッパにデータセンターできました。
- REST APIとService HooksがRTMです
- TechEd Europe 2014 News
-
Public Preview: Azure SQL Database business continuity features with new visualizations
- プレビューポータルでGeo-Replicationの状態とか視覚的に見えるようになったようです。
- ムッシュの出番です。
- Public Preview: Azure SQL Database business continuity features with new visualizations
TechEdのその他
Dockerのデモしてました。Wordpressをさくっとデプロイという感じです。
でできあがりと。
あとはWindows 10 TPの話とMicrosoft IntuneのUpdateネタがありました。(Microsoft Intuneに名前変わったんですね)
最後にMDM for Office 365
まとめ
ボリュームでかいUpdateが多いんですじゃ。