翔泳社さんから「Microservices on Azure」という書籍が(こっそり)出ています。 ※なぜこっそりなのか
BobFamiliar 著
株式会社クイープ 訳
原著はこちら
書籍内のサンプルはこちらです。
また、翻訳版を翔泳社さんから頂きました(ありがとうございます!)ので、拙いですが感想などを。
所感
タイトルはMicroservices on Azureということで、本書全体を通してリファレンス実装(サンプル)を使ってどのようにAzure上でMicroservicesを組み合わせて1つの大きなシステムを作り上げていくかを検討しながら解説している感じです。
1~3章でモノリシックからマイクロサービスといった流れの背景や関連する用語、マイクロサービスについてアーキテクチャなど含めて概要や課題を解説してます。
ソフトウェア的な部分の解説もそうですが、チームや組織、文化的なところにも触れてるので、昨今のDevOps的なところやMicroservicesについてざっと知りたい人はこのあたりを読むとなんとなく把握できるかと思います。
4章は本書全体で使っているAzureの各サービスについての概略説明な感じです。知ってる人は飛ばしても可。
5章はオートメーションということでAzureへのプロビジョニングやビルド、デプロイについての解説。
6章では実際にAzureの各サービスを使って実装したシステムの解説、7章、8章でIoT HubやService Fabricについて特に言及する、といった流れです。
全体的によく挙がる各用語に関する専門書(DevOpsやらMicroservicesやら)ではないので、深掘りしたい人は気になった部分の専門書なり(例えばMicroservicesのアーキテクチャであればオライリーの本だとか)を追っていけばいいかなと思います。またAzure部分は細かい話も多いですが、汎用的な話が多いのと比較的新しめの情報なので、早めに読んで押さえておくとよいかも。
Azureでの実装の一例あるいは検討材料的な感じで取っ掛かりとして読んでみるのが良いかもですね。