今年もInspireの季節になりました。(※ Microsoftの会計年度初め(7月)にするパートナー向けイベント)
KeynoteはもちろんSatya氏。DXからDigital Imperative。Transformationからもはや義務みたいな。より少ない労力でより多くの効果を。デジタル技術は今後10年の、直面している逆風を乗り切るために必要。そのためにどうMicrosoftの技術を使ってもらえるか。Microsoftはそれらを支援するための全方位で深いプラットフォームやソリューションを提供してる。
最初はクラウドへの移行。単なるリフト&シフトではなく3年後には新しいデジタルなワークロードの95%はクラウドネイティブなプラットフォームにデプロイされてるだろうとか。運用効率の向上、素早いデリバリ、コスト削減を支援。
Azure上のSQL Serverとかライセンス代含め実行コストお得とか。
4大陸にまたがって新しいリージョンも予定。データセンターのハードウェアは再利用して廃棄物を減らす。
Microsoft Cloud for Sovereigntyがアナウンス。政府や公共部門でコンプライアンスやセキュリティなどの要件を満たしながらDXできる新しいソリューション。データやコンピューティングの機密性もコントロール下に。ソブリンコントロール。機密コンピューティングなSEV-SNP付AMD EPYCなVMもGA。機密データレコードを管理するAzure Confidential LedgerもGAですね。
オンプレとの連携なAzure Arc、5Gネットワーク、宇宙関連のAzure Spaceなど。新しいパートナーも増えました。INTELSATとか。ミッションクリティカルなワークロードもAzureで。
次は市民開発などなど。いろんな企業がある意味デジタル企業。開発者の需要が高まってる。DevOpsの需要も高い。GitHubもMicrosoft資本なのでGitHub推し。
それから(ちょっと突然感あるけど)コンテナーイメージを動かすプラットフォームのContainer Appsについて。JavaアプリにはAzure Spring App Enterpriseもあります。
ローコード・ノーコードな話も。2025年には新規企業向けアプリの70%はローコードかノーコドツールを使ってるという予測。
Power Platformは現在月間アクティブユーザーが2千万らしい。ISVが自社製品を自動化するために提供してたりもある。プロ開発者と市民開発者が一緒のリポジトリで共同開発も。Center of Excellenceを実現するために活用。
3つ目はデータとAIモデル。2025年にはAIが10%ぐらいコード生成してるらしい予測。データストアから分析、ガバナンスまで全部カバーしてるMicrosoft Intelligent Data Platformを提供中。データ追跡と管理にかかる時間やコストを削減。
巨大なモデルもサービスとして使えるし特化型のサービスとしても提供。事例は風力発電の内部のメンテナンスについて。ドローンで内部をスキャンして画像分析で状態を把握とか。
次はビジネスプロセスでのコラボレーションなど。働き方の変化もたくさんありますね。
そんな中、組織が求めるハイブリッドワークに必要なあれこれをMicrosoft 365でひとまとめに。
時間の差異(同じ/異なる時間)と場所の差異(同じ/異なる場所)の要求をいくつか満たすだけでよかったのが最近では全部満たさないと不満が。
というわけでTeamsもいろいろアップデートが。画面共有で複数人が共同で注釈いれたり、ビデオメッセージをキャプチャして編集・共有したり、ミーティングしながらExcelで編集できるExcel Liveとかいろいろ。
Microsoft Vivaは来月GAらしい。Viva Engageもアナウンス。企業内SNSみたいな感じ。CRMなViva Salesも。
場所についてはリモート+オフィスのギャップを埋めたり。Teams Roomや関連するハードウェア(カメラとか)など。Windows 365やAzure Virtual DesktopでPCも場所を選ばずみたいな。(日本では関係ないけど)米国政府向けWindows 365 Governmentとか。
Teams App Storeでビジネスアプリ/ビジネスロジックも提供。
というわけでDynamics 365。Dynamics 365だけでもおおきいですが、それにAzureやTeams、Power Platform、音声認識なNUANCEなどをまとめたDigital Contact Center Platformがアナウンス。
音声から人を特定して関連トピック(過去の問い合わせとか)を検索してサポートとかそいういう事例。
最後はセキュリティ。包括的なセキュリティや認証、コンプライアンスや管理ソリューションを提供。認証や認可関連はMicrosoft Entra、コンプライアンスなどはPurviewとPriva、セキュリティ(保護)についてはDefenderやSentinel。企業内のスマートTVやプリンターとかも対象に。Microsoft Security ExpertsでMicrosoftが持ってるセキュリティの専門知識を活用できる。
パートナーにとってMicrosoftがベストなパートナーと思ってもらえるように。
Marketplaceの手数料も20%から3%になりますね。Microsoftが(クラウドで)1ドル売り上げるとパートナーが10ドル収益を得られる(それぐらい活用すると価値があるプラットフォームという話)。
という感じでSatya氏のセッションは終了。
ひたすらITに関わる人たちの現状と将来について、それからパートナーに向けてMicrosoftは何を提供できるのか、という視点でのプレゼンでしたね(パートナー向けカンファレンスだしそれはそう)。いくつかサービスなどでアナウンスがあったりアップデートがあった部分については別途纏めようと思います。