ということでWindows Azure SDK 1.4がリリースされました。
変更点等現時点で気づいた点を列挙しておきます。
Windows Azure SDK 1.4
Windows Azure SDK and Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio (March 2011)
SDK 1.4での主な変更点は以下の通りです。
- Resolved an issue that caused full IIS fail when the web.config file was set to read-only.
- Resolved an issue that caused full IIS packages to double in size when packaged.
- Resolved an issue that caused a full IIS web role to recycle when the diagnostics store was full.
- Resolved an IIS log file permission Issue which caused diagnostics to be unable to transfer IIS logs to Windows Azure storage.
- Resolved an issue preventing csupload to run on x86 platforms.
- User errors in the web.config are now more easily diagnosable.
- Enhancements to improve the stability and robustness of Remote Desktop to Windows Azure Roles.
- Full IIS で Web.configが読み取り専用の場合に発生する問題を解決
- Full IIS なパッケージを作成する際にファイルサイズが2倍になる問題を解決
- Full IIS Webロールにて診断ストアがフルになった際のリサイクルに関する問題を解決
- IISログのファイルアクセス権が原因で診断モニタがWindows Azure StorageにIISログを転送できなかった問題を解決
- x86プラットフォーム上でCSUploadを実行する際の問題を解決 (x86でCSUploadを使用してVHDがアップロードできなかった問題?)
- Web.config内のユーザーエラーをより簡単に診断できるようになった
- Web.configエラーを診断モニタで捕捉できる?記述ミス等の際にエラーと判断できる?要確認(web.config にエラーがあるときの( App_Start にも来ないから Diagnostics 設定されて無くてエラーがどこにでも出ない)問題がちゃんと解析できるようになったよ?)
- Windows Azureの各ロールにおいてリモートデスクトップが強化され、安定性と堅牢性が向上
Azure SDK 1.4 のバージョンとしては 1.4.20227.1419 ですね。
インストール前後は以下のような感じです。
インストール前(SDK1.3)
インストール後(SDK1.4)
Azure SDKだけ更新されてます。(言語パックは念のためアンインストールしておきましたが、バージョン変わらずなので適用してても問題なさそうです)
また先にAzure SDK 1.4だけ入れてしまうとVSCloudService.exe(Azure Tools for VS)のセットアップがSDKのバージョン見てるようで、失敗しますのでその際はSDK1.4もアンインストールしてから再セットアップしましょう。
CDNとConnect、AppFabricポータルの変更点
What’s New in Windows Azure
Overview of the Windows Azure CDN
New and Improved Windows Azure AppFabric Silverlight Portal Released!
- Windows Azure CDN
- Windows Azure CDN がホストサービス(Web/VMロール)で利用できるようになりました。
またWindows Azure CDN利用時もHTTPSでコンテンツを配信することができるようになりました。 - ※課金は別ですので注意
- Windows Azure CDN がホストサービス(Web/VMロール)で利用できるようになりました。
- Windows Azure Connect
- Co-Adminでも管理UIで操作できるようになりました。(AdminUIでのマルチ管理者サポート)
- 非英語OSでもWindows Azure Connect Endpoint Software(Client)がインストール可能になりました。
- Windows Azure Connect Endpoint Software がバージョンアップして診断結果を簡単に見ることができるようになりました。
日本語OS上でのインストール
診断メニュー
診断結果ダイアログ
- Windows Azure AppFabric
- Azure AppFabric の管理ポータルがSilverlightベースに刷新されました。旧来の管理ポータル上部にあるリンクをクリックしてSilverlightベースの管理ポータルを利用することができます。(旧来に戻すことも可能ですが、最終的に削除されます)
- またSilverlightベースに刷新されたのですが、別URLではなくWindows Azure Platform 管理ポータル ( https://windows.azure.com )内で統合管理するように変更されています。
Windows Azure Platform 管理ポータルの変更点
管理ポータルが多数修正されています。
1:CDNの追加
「Hosted Services,Storage,Accounts&CDN」の中にCDNが増えました。
またCDNの対象はWindows Azure Storageだけでなくホストサービスも対象にすることができます。
Windows Azure CDNの詳細は「Overview of the Windows Azure CDN」を参照。
2:Windows Azure AppFabric管理ポータルの統合
Windows Azure Platform管理ポータルにAzure AppFabric管理ポータルも統合されました。(機能的には現行のv1レベルです※Labsは別です)
まぁ対して管理することができないのは以前のままですw
というわけで今のところこんな感じです。