MIXでアナウンスされていたWindows Azure SDK 1.4のRefresh(SDK 1.4.1)がリリースされました。
- Now Available: Windows Azure SDK 1.4 Refresh with WebDeploy Integration
- Get Started with Windows Azure
このアップデートでは、IIS環境に対し簡単にWebアプリを発行できるWeb Deployment Tool (Web配置ツール)が統合され、簡単にWindows Azure上のWeb RoleにWebアプリケーションを配置できるようになりました。
但しいくつか制限があります。
- Web配置はシングルインスタンス(1インスタンス)のみ対応できます。
- このツールを使用したシナリオはテストや開発時を想定しています。
- Web配置ツールを使用した際の更新ファイル等はサービスパッケージデプロイ後のロールインスタンス上のファイルを直接更新するので永続化されません。最終的にはサービスパッケージを作成し、Windows Azure上へデプロイする必要があります。
- Web配置用にInputEndpointを1つ消費します(リモートデスクトップ接続も必須です)
あくまで開発者がテストや開発の際のWindows Azure上へのデプロイの手間を軽減させるための機能と考えたほうがいいでしょう。でも便利ですね。
インストール
Get Started with Windows Azure のTools & SDKメニューを選択するとWeb Platform Installerが起動します。
インストールボタンをクリックするだけで簡単インストールです。
同意してインストールすれば完了です。
利用方法
インストール後、Visual StudioからWindows Azureサービスパッケージを作成する際のダイアログに「すべてのWebロールのWeb配置を有効にする(リモートデスクトップが必要)」チェックが増えてます。
こちらをチェックして、リモートデスクトップも有効にしてデプロイしましょう。(これはWeb配置を有効にするために初回必ず行う必要があります)
正常にWindows Azure上にアプリケーションが配置、実行されたら後はWebアプリケーション側で適宜修正なりを行うとします。
修正後、Webアプリケーションのプロジェクトを右クリックして「発行」を選択します。
Webアプリケーションの発行メニューが表示され、既にWindows Azure用の発行プロファイルが作成された状態になっています。
資格情報等、必要な情報を入れて発行すると、Webアプリケーションが直接指定したロールに配置されます。
(すぐに完了します!!)
簡単ですね~~
おまけ
何をしているかというと、Web配置用のPluginがあって、そいつがいろいろしてくれてます。
配置されたWindows Azureサービスパッケージを見ると、Web配置用にEndPointを消費しているのがわかりますね。このポートに対しWeb発行処理を行ってファイルの更新等をしているようです。
Visual Studioを使わなくても上記のPluginを利用してデプロイすれば、同じことができそうですね。Web配置の発行プロファイルも作ってあげれば完全にソリューションを分けれますし、Webアプリ開発者は何も意識せずにWindows Azure上でテストを行うことができます!!
ちなみにWindows Azure SDKのバージョンですが
インストール前
インストール後
1.4.20407.2049 にあがってますね。
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