サンタさん(赤シャツ)がちょっと早いクリスマスプレゼントを持ってきてくれました。
- Azure: Premium Storage, RemoteApp, SQL Database Update, Live Media Streaming, Search and More
- Continued Innovation: Microsoft announces updates across Storage, Azure SQL Database, Identity and Access Management and Media Services
いつも通り箇条書きしていきますかね。
- プレミアムストレージがPublic Preview
- MAX IOPSが5,000、MAXスループットが200 MB/sec なSSDベースのストレージです。
- Public preview: Premium Storage
- 今のところPage Blob(要はディスク)としてだけ使えます。
- 使えるのはDSシリーズのみ(DSシリーズはDシリーズと同一のCPU/メモリ構成で要はプレミアムストレージを使う構成のもの)
- P10,P20,P30から選べます
- DSシリーズの仮想マシン1台あたり32TBまでサポート。5万IOPS以上だせます。
- 1秒あたりの送受信帯域幅は50GBitなので注意
- 現時点でWest US、East US2、West Europeのみ利用可
- 同じ地域内で3多重+必要に応じてスナップショット(10TBまで)とれます。標準のGRSなストレージアカウントにスナップショットをコピーすることもできます。
- 要プレビュー機能申込み
- 価格はこちら → 価格表
- 標準ストレージと違って時間あたりの課金です。P30だと1ディスク1か月61.44ドル。※価格表は/時だけど間違いらしい
- 使い方とかはこちら → Premium Storage: High-Performance Storage for Azure Virtual Machine Workloads
- Azure PowerShell使うか、プレビューポータルから作成しましょう。
- このあたりも参照
- Azure RemoteAppがGA
- 予告通りGAしました。
- General availability for Azure RemoteApp
- GAしたのでSLAとかも付きます。(99.9%)
- 価格はこちら → 価格表
- BasicとStandardプランがあります。Basicは比較的ライトなアプリ用、Standardは重めのアプリを使うときに選択する感じですかね。
- 1ユーザーあたり1か月1020円(基本料みたいなもの)からはじまって1時間あたり17.85円、最大で1,734円でキャップになる感じです(Basicの場合)。40時間分と50GB分のユーザー領域が含まれます(40時間こえて利用してると1時間あたりの課金がされて最大まで、という感じ?)
それとは別に課金対象ユーザーとかがあるのかな?(Basicで課金対象ユーザーが20)※初期で20ユーザー分の最低料金が課金される?謎 - Windows、Windows Phone、Mac、iOS、Android向けにクライアントがあります。(入手はこちらから)
- 既定のテンプレートとしてWindows Server 2012R2のほかにOffice ProPlus 2013(30日トライアル)、Office 365 ProPlus(要Office 365のサブスクリプション)が使えます。
- 自分でテンプレートをアップロードすることもできます。
- ハイブリッドな機能として以下がサポートされます
- ハイブリッド管理: ハイブリッドなRemoteAppコレクションはADドメインに参加させることができます。GPOやSystemCenterなどなどオンプレミスなエンタープライズ管理ツールによる管理やADのメンバシップを利用することができます。
- フェデレーションID: オンプレのADと統合されたAzure ADの使用やユーザーが使い慣れた企業のIDで使うことができます。Windowsドメインの通常の認証機能を使ってアプリケーションを起動できます。
- ハイブリッドネットワーキング: Azure RemoteAppコレクションをAzureの仮想ネットワークを使ってSite To SiteのVPNを接続してオンプレミスと接続させることができます。Azure上で動作するRemoteAppからオンプレミスのデータやリソースにアクセスすることができますね。ExpressRouteを含むAzureネットワーク機能の全部をサポートします。
- Windows Apps in the Cloud: Azure RemoteApp Now Generally Available
- Azure RemoteApp Overview
- ハイブリッドなRemoteAppのしかたはこちら → How to create a hybrid collection for RemoteApp
- SQL Database SQL2014 Features and Compatibility
- SQL Databaseもチマチマアップデートがあります。基本的にムッシュに丸投げです。
- What’s new in the Latest SQL Database Update V12 (preview)
- Public preview: Azure SQL Database update
- Preview Available for Latest Version of Azure SQL Database
- Preview for greater SQL Server compatibility coming soon to Azure SQL Database
- 並列クエリと大規模テーブルの管理を容易(プレミアムのみ)、2GBの制限を排除してインデックスの再構築が可能(大規模向き)
- CLRやT-SQL Windowsファンクション、XMLインデックス、変更追跡のサポート
- インメモリカラムストアクエリをサポート(プレミアムのみ)(分析ワークロード向き)
- 監視とトラブルシュート用にDMVsの拡張セット経由で100以上の新しいテーブルビューをサポート
- 新しいパフォーマンスレベルとしてS3が追加(Preview)
- 100 DT
- 価格はPreview価格なのでS2と今のところ同じ
- Live Channels for Azure Media Services がGA
- RTMPやSmooth Streamingを使ったリアルタイムの動画配信サービスがGAしました。
- General availability: Live Channels for Azure Media Services
- SLAも付きます。
- 価格はこちら → 価格表
- チャンネルあたりとユニット当たりで課金されます。
- 1ユニット 200 MBpsの帯域
- Liveチャンネルの価格は2月1日からGA価格のようですね。
- Getting Started with Live Streaming Using the Azure Management Portal
- Working with Azure Media Services Live Streaming
- Azure Media Services Announces General Availability of Live Channels
- Disaster Recovery for Branch Office & SMB Customers (GA)
- Azure Site Recovery (ASR) でブランチオフィス向けの機能がGAしました
- Disaster recovery for branch offices and SMB through Azure Site Recovery
- Azure Site Recovery enables virtual machine recovery and replication directly in Azure
- SCVMMがなくてもHyper-V上のWindows Server 2012 R2からAzureへDRできます
- Getting Started with Azure Site Recovery: On-Premises to Azure Hyper-V Site Protection
- テストフェイルオーバー機能
- 実際に正しくフェールオーバーできるかどうか、別の仮想ネットワーク上に実際にフェールオーバーさせて動作確認することができます
- 計画フェイルオーバー機能
- 計画的にオンプレの仮想マシンをAzure上にフェイルオーバーできます
- 計画外のフェイルオーバーや復旧計画はそのまま指定通り
- Azure AD: Application ProxyのGAとパスワードライトバックサポート
- Azure Active Directory News: Application Proxy General Availability and many more new additions
- General availability: Azure Active Directory Application Proxy
- Public preview: administrative units
- Wrapping up the year with a boat load of Azure AD news!
- まずはパスワードのライトバックから
- 最新のAADSyncでパスワードのライトバックがサポートされました。
- たとえばO365などからAzure AD上のアカウントのパスワードを変更してもオンプレのADに戻してくれます。(今まではオンプレ→AzureADの同期はできてたけどO365側でパスワードかえちゃうと同期とれない状態になってた)
- Premiumのみっぽいですけど。
- Azure AD App ProxyがGA
- PremiumとBasicのみサポート。
- Azure AD App Proxyを使うとオンプレのアプリケーションや外部サイトをコネクタ(Proxy)経由で認証したあとアクセスさせるようにすることができます。
- イメージはこんな感じ
- このあたり参考 Public Preview of Azure AD Application Proxy
- ちなみにKerberos(KCD)による委任もサポートです。
- アプリケーションギャラリーを使ってHTMLなサインインページを持つWebアプリケーションへのパスワードベースのSSOを構成できます
- 登録したアプリケーションはユーザーのアクセスパネル( http://myapps.microsoft.com )で表示されます
- アクセスパネルの任意のアプリケーションへのリンク (Public Preview)
- 任意のアプリケーションをアクセスパネルに追加できるようになります
- 既存のAzure AD統合してる(ADFS連携とか)カスタムWebアプリへのリンクや特定のSharePointのページなどをアクセスパネルに追加できます
- ユーザー自身がパスワードリセットする際に利用できる認証方式として(電話や連絡用電子メールアドレス以外に)質問ベースの認証がサポートされます。(Public Preview)
- よくある秘密の質問
- 20の質問から選んで登録できます
- まだ使えないっぽいですね。
- Administrative Unit (Public Preview)
- Manage Azure AD using Windows PowerShell
- 管理上のユニットがパブリックプレビューです
- 論理的なコンテナでユーザーとグループにメンバーのパスワードやユーザーアクセスの管理を委任することができます。
- 今のところPowerShellでのみ管理できます
- イメージ → http://blogs.technet.com/cfs-file.ashx/__key/communityserver-blogs-components-weblogfiles/00-00-00-51-31-metablogapi/121114_5F00_1722_5F00_Wrappingupt9.jpg
- 大規模組織とかで各部署なりで管理を委任したいときに使えますね。
- 例えばライセンスの割り当てとかパスワードリセットとかを全体ではなく特定のスコープに絞ることができます
- ロールベースのアクセスコントロール(RBAC)と似てる
- Azure AD PremiumがOffice 365ポータルから購入できるようになりました
P10 | P20 | P30 | |
ディスクサイズ | 128 GB | 512 GB | 1,024 GB (1 TB) |
IOPS/disk | 500 | 2,300 | 5,000 |
スループット/disk | 100 MB/s | 150 MB/s | 200 MB/s |
その他のUpdate
- Azure Search
- プレビューポータル上での管理性が向上(インデックス作ったり使用量みたりとか)
- 日本語を含む27言語をサポート
- スコアリングプロファイルを定義したり。
- Azure Search Management REST API
- DocumentDB
- バルクインサートのサポート
- まとまったデータ(JSON)をプレビューポータル上から追加できるようになってます
- プレビューポータル上のクエリエクスプローラーでシンタックスハイライトがサポート
- Java SDK (Public Preview)
- ハイパフォーマンスVPNゲートウェイがGA (こちらも参照)
- HDInsight Cluster Customization by using Script Action
- カスタムスクリプトを使用してHDInsight(Hadoop)のクラスターをカスタマイズできるようです
- あと東日本やオーストラリア東・南東でも利用可に
- Microsoft Avro Libraryを使ってJSONスキーマからC#の方に変換するコード生成ツールが提供されています。
- Serialize data with the Microsoft Avro Library
- Microsoft Avro Library updated to include C# code generator
- Hadoopに流し込んだりデータ交換がしやすくなりますね。
- Application Insights (preview)
- Application Insights includes telemetry export and segmentation editing
- ポータルから遠隔測定したデータをJSONでエクスポートできます。(Blobストレージ)
- Export telemetry from Application Insights
- あとメトリクスエクスプローラー内のセグメンテーションチャートをカスタマイズしたりできるみたいです。
- SDKもUpdate
- Application Insights Status Monitor and SDK updates
- ExpressRoute
- 10 GBpsのExpressRoute Exchangeプロバイダに含まれるデータ送信量と価格を見直し
- ゾーン1が90TB、ゾーン2への送信が45TB
- Data and price changes in 10 Gbps ExpressRoute Exchange Provider
- あとブラジルもOKに
- Azure ExpressRoute available in Brazil South
- Machine Learning
- 精力的にUpdateが。
- Important update for Azure Machine Learning
まぁ、多いっすな。基本的にムッシュ・金麦・小澤先生と近江先生がいろいろ調べてくれることでしょう。