//build/ の裏でいろいろUpdateされたりしたのを簡単にキャッチアップしました。
だいたいはこの辺見ておけばOKです。
- Azure peaks in the valley: New features and innovation
- Azure App Service Environment がプレビュー公開されました
- Build 2015 で SQL Database 関連でいくつかの発表がありましたので気になったものを
Azure SDK 2.6
Visual Studio 2015 RCがでたり新しいサービスが出たりの兼ね合いなのかSDKがUpdateされています。
インストールはWeb Platform Installerからどうぞ。Azure PowerShellも更新されてます。
ちなみにVisual Studio Enterprise 2015 RC 用(Azure SDK for .NET (VS2015))が一覧にないですけど、Visual Studio Enterprise 2015 RCのクラウドプロジェクトでSDKをダウンロード的なリンク選ぶとインストールできます。謎。(こちらからでもどうぞ)
Azure Resource Manager ToolsということでARM Templateを作ったり編集したりがしやすくなったようです。(以前はCloud Deployment Projectsとかだった)
またCloud Servicesの診断ログが拡張されてやっとエミュレーター上でも動作するようになったとか簡単に使用している診断用ストレージアカウントを切り替えたりとかCSVファイルにエクスポートできるようになったとか。
あと微妙に動かなかった気がするAzure App Service ToolsがUpdateされました。
Visual Studio 2015 RCのみな機能としては、Azure Connected Serviceダイアログ経由でWeb AppsやMobile Appsに簡単に接続したり、Application Insightsの追加やAzure StorageをWebJobに簡単に追加できます。またエンタープライズSSOも構成できるようになりました。(以前書いたやつ)
詳細はこちら → Announcing the Azure SDK 2.6 for .NET and Visual Studio 2015 RC
細かいのはRelease Notes見てもらうとして、破壊的変更としては
- Cloud Deployment ProjectsがAzure Resource Groupに名称変更
- Azure SDK 2.5で作ったCloud Deployment ProjectをAzure SDK 2.6で開くと失敗する。こちらの手順に従って変換しないとダメということのようです。
の2点ぐらい。後はエミュレーター使った時の診断ログ収集は64ビットOS上でしか動かないみたいなので要注意。
Azure PowerShell 0.9.0
いっきに番号あがった感があります。細かいコマンドの追加などがメインですがAzureResourceManagerでVMやVNET、Storageまわりの管理が行えるようになったのが大きいところです。
ポータル名称変更&Update
- これまでの管理ポータル → Azure クラシック ポータル
- プレビューポータル → Azure ポータル
という呼称になります。Azureポータルのほうは機能的にはPreviewです。気を付けましょう。
またポータルのほうはブラウザでの操作性やキーボードショートカットなど、細かい点が拡張されてます。こちらを参照ください。
リソースグループ周りや、地味にCloud Servicesの管理ができるようになってたりします。(Cloud Servicesはだいたいの操作が可能ですが、RDPの有効化など一部まだできません。あとリソースグループの指定ができるようになったのが大きいですね!)
Azure Resource Manager
Virtual MachineのVirtual NetworkやStorage操作などがサポートされるようになりました。ポータルやAzure PowerShellからどうぞ。
このあたりも参考にどうぞ。
Azure App Service Environment (Preview)
Azure App Service EnvironmentがPreview公開されました。
簡単にいうとApp Serviceの自前版です。App ServiceはPaaSとして提供されていて、アプリケーションやらだけユーザーは見れてばよかったですが(ざっくりですよ)、オンプレとの接続やインスタンス数、サイト数など完全にコントロールできるわけではありませんでした。(当たり前ですが)
App Service EnvrionmentではApp Serviceの機能をそのままに、自分たちでVirtual NetworkやWorker Role、Web Roleを用意して立ち上げる自家製App Serviceのようなものです。(自分専用ミニスタンプのような感じ)
インスタンス数やパブリックIPアドレス数、仮想ネットワーク(もちろんVPNサポートなども込)をある程度自由にできるのでエンタープライズ企業での用途や、マルチテナントなアプリケーションを提供する場合に都合が良いかもしれませんね。(もちろんインスタンスの管理など余計な手間が増えるのは当然ですが)
使いどころによっては便利なので是非お試しください。
Azure Service Fabric (Developer Preview)
- Announcing Azure Service Fabric: Reducing Complexity in a Hyper-scale World
- Developer Preview: Service Fabric
- Set up your Service Fabric development environment
- Download the SDK (直リンク)
- Azure Service Fabric の SDK が公開されていた
今日のKeynoteで1枚スライドだしてさらっと流されたアレです。たぶん2日目とかで詳細でるのカナァ。
機能としてはこんな感じです。
分かりにくいですね?
こんな図もありますが、Cloud Servicesのようなアプリケーションが動くインスタンスのプールがたくさん(増減化)あってそのうえで小さなアプリがポンポンと動いたりしてる感じです。
Microservicesが動くイメージなんですが、Cloud Servicesよりもっとレイヤーが上というか粒度が小さいというか。App ServiceよりはWorker Roleよりなイメージなんですかね?もうちょっと情報落ちてこないと何とも言えないところではあります。
ちなみにすでにこんな感じでCortanaだったりDocument DBがService Fabric上で構築されてるようです。
一応プログラミングモデルとしてはざっくり(今のところ)こんな感じの様子。
インスタンスの増減やアプリケーションの管理はCloud ServicesやApp Serviceより早そうです。今後に期待です。あとでちゃんとセッションを見ていこうと思います。あと山本さんが詳しく見てるようなので追加情報に期待したいと思います。
Virtual Machines
IaaS+的な言い方してました。もうちょっとしたらDockerコンテナ周りがもっと使いやすくなると思います。
SQL Database / Data Services周り
今回はData Services周りが大盛況です。
- Build 2015 で SQL Database 関連でいくつかの発表がありましたので気になったものを
- Azure SQL Database previews major updates for BUILD
- Azure SQL Database supports large numbers of databases for SaaS providers
- Introducing Azure Data Lake
軽いのからみると、予告されたように透過的データ暗号化(TDE)がPreview公開されました。
DB単位ですぐにお使い頂けます。
あとUpdateとしては挙がってないですけど、Full-Text Searchもサポートされます。えらく時間かかりましたがw(その間にSearchがでたりいろいろと…)
あと2015年8月から既定のSQL Databaseのバージョンがv12になります。つまりStandard/S0が既定となります。(REST APIやPowerShellで作成時に注意)
ちょっと注意が必要ですね。パフォーマンス周りやら現在v11のがどうなるかなど。
続報というか詳しい人の情報に期待です。
関連してv11の(Web/Businessなど)DBからの移行周りでアドバイスしてくれるようなページが追加されたようです。
推奨Tierを教えてくれるぐらいなんですかね?移行などについてはこちらのドキュメントもどうぞ。
- Migration cookbook now available for the latest Azure SQL Database Update (V12)
- Upgrade SQL Database Web or Business Databases to New Service Tiers
Elastic database tools / Elastic Database Pool (preview)
以前Elastic Scaleと言っていたのが名称変更されました。まぁクライアントライブラリでしたし。。
で、もっとエラスティックに、というところで出てきたのがElastic Database Poolとなります。
- Azure SQL Database supports large numbers of databases for SaaS providers
- SQL Database elastic pools (preview)
- Elastic database jobs overview
複数のDBを纏めるためのプール、という感じでしょうか。まぁムッシュのBlog見ておけば安心です。
Azure SQL Data Warehouse
大容量のデータ保持を目的にHadoopやSQL Database、その他オンプレDBなどから集めたデータの保存場所的なサービスとしてSQL Data Warehouseが発表されました。(発表されただけで全然ページとか見つかりませんが)
SQLが使えるので保管後もPower BIで視覚化したり、Machine Learningの学習データとして再利用したり、Hadoopの結果を放り込んだり、あとおそらくData Factoryで最終的にまとめたデータの保管に使ったりできると思います。
明確にAWS Redshiftを意識してるようですね。(Buildのスライドにもありました)
Azure Data Lake (Public Preview)
さてそんな中、一時的なデータのため池のようなAzure Data Lakeもアナウンスされました。こちらはHDFS API互換でアクセスできたりする層をもった、一時的なデータ保管庫のようです。最終的にはSQL Data Wawehouseに出力したりしますが、HDInsightやEvent Hubs/Stream Analyticsからのデータを分析したりジョブ実行することができそうです。
高スループット、低レイテンシでペタバイト級のファイルを扱えるらしい? 非構造化データや大量のログをこねくりまわして出力というのができそうなのですがまだよくわかりません。
SQL Data Warehouseと合わせて今後の情報を待ちたいと思います。あとムッシュ。
Azure Site Recoveryに無料期間が
Availability on Demand with AzureなどでHybridやらDRやらに大活躍のAzure Site Recovery(ASR)ですが、最初の31日間は無料で31日目から課金されるという体系になったようです。
ただしVMware → VMwareのレプリケーションなどは含まれないようなので注意。レプリカされたVirtual Machine代も含まれる?ぽいのでこれはよさげですね。是非お試ししましょう。
Azure Active Directory Graph API Reference
Azure ADのGraph APIリファレンスが公開されました。その場で試せるインタラクティブなページとなっています。
面倒くさいあれこれがだいぶ楽になりますねw
Oracle Database Enterprise Editionの値下げ
そういうことです。
※ 妖怪の存在に気を付けましょう!
Azure Operational InsightsがGA
価格は保存期間によって差がありますがGBあたりStandardで¥240/GBぐらい、Premiumで¥360/GBのようです。(まだGA価格になってなかったけど50%オフなのでこれぐらいかと)
保存期間はStandardが1か月、Premiumが1年(12か月)ですね。一応1日500MBまで、保持期間7日というFree枠もあります。
Visual Studio Application Insights (Public Preview)
アプリケーション(WebやMobile、サーバーなど)のパフォーマンスや稼働状況などを集めて参照することができるVisual Studio Application Insightsが正式(?)にPublic Previewになりました。
- Public Preview: Visual Studio Application Insights
- Visual Studio Application Insights
- Announcing Application Insights Public Preview
価格はVisual Studio Onlineの一部っぽいのでそちらを参照。
こっちもあるんだけど、なかなか謎いですね。
詳しい人がきっと指摘してくれるでしょう。。
たぶんこっちが正解かな?
Storage周りあれこれ
Azure Resource Managerで操作できるようになった(Resource Providerが提供された)とか細かい点がいくつか。(以前にも書いた)
Import/Exportも今年の夏ぐらいに日本とオーストラリアでサポートされそうですね。
- Build 2015: Azure Storage Announcements!
- (Cross-Post) Build 2015: Azure Storage Announcements!
- Getting started with Azure Storage on Xamarin
C++用のライブラリもGAですね。
クライアントサイドでのストレージの暗号化はこの辺を参照。
- Client-Side Encryption for Microsoft Azure Storage – Preview
- Getting Started with Client-Side Encryption for Microsoft Azure Storage
Marketplaceの拡張
そういえばEAでも使えるようになったりSocial Media系やらいろいろ拡充されたりしてるようです。
まとめ
//build/ の2日目如何によっては明日も更新があるやもしれません。あとIgnite。。。詳細はBreakout-session見てからとかちゃんと触ってからとかですかね。