こまごまUpdateされてたのを含めていろいろです。ただのリンク集になりつつある今日この頃です。つら。
Azure Application Gateway (GA)
平たく言うとManaged ARR(2.5)です。L7です。負荷分散だけなら標準のLoadBalancerでもいいのですけどSSLオフローディングなど可能です。
- General availability: Azure Application Gateway
- Application Gateway
- 料金
- Application Gateway technical overview
しばやん先生がすでに触られてたのでそちらもどうぞ。
現状ラウンドロビンしかルール設定できなそうだったり、ARR2.5なのでWebSocket未対応だったりしますがSSLオフローディングできるので証明書の管理を集約できるのと、VMv2と合わせて柔軟な構成ができるのはうれしいですね。ARR3.0にしてくれーっていうのは一応Feedback済みです。
Azure Key Vault (GA)
Azure Key VaultがGAしました。
- General availability: Azure Key Vault
- 料金
- Key Vault documentation
- Key Vault is now generally available
なお現状日本リージョンは未対応です。
Azure Storageでクライアントサイドでの暗号化(Preview)などにも使えるので注目です。
- Get Started with Client-Side Encryption for Microsoft Azure Storage (Preview)
- Getting Started with Client-Side Encryption for Microsoft Azure Storage
Azure AD Connect (GA) / Azure AD Connect Health (GA)
Azure AD ConenctとAzure AD Connect HealthがGAしました。
- General availability: Azure Active Directory Connect
- General availability: Azure Active Directory Connect Health
- Integrating your on-premises identities with Azure Active Directory
- Monitor your on-premises identity infrastructure in the cloud
- Azure Active Directory Connect Health
- Azure AD Connect & Connect Health is now GA!
- [AzureAD]AAD ConnectとConnect HealthがGAになりました
- Azure Active Directory Connect high-availability using ‘Staging Mode’
Azure AD ConnectはオンプレのADとAzure ADを同期させるためのサービスというかツールです。またADFSの簡単構成などもできるのと、将来的にはオンプレAD以外のIDストアとの同期もできそうです。
Azure AD Connect HealthはADFSを使ったフェデレーション認証時にADFSの各種モニタリングや電子メールによるアラートなどが可能なAzure側のサービスです。(Azureポータルから追加できます)
Azure ADがらみでいえばGraph APIもVer1.6がリリースされてるのでそちらも参考に。
Azure Redis Cache Update
Redis Cacheの機能がよくなりました。
Scale (Preview)ということで、動的にスケールアップすることができるようになりました。注意点としてはBasicとStandard間での変更は無理なのと、サイズダウン(スケールダウン)はできない点です。(このような場合は再作成しろという感じ)
※まぁそうでしょう
他にはキー・スペース通知がサポートされたりMaxmemoryの予約(非キャッシュ操作のための予約領域の指定)ができるようになったりです。またAzureポータルで使用量などもろもろの指標を見ることができるようになりました。
あとはASP.NET Session & Output Cache provider for RedisがOSSになったりしています。
Azure Billing API (Public Preview)
Azureの使用量や料金表に関するREST APIが追加されました。(ARMベースです)
- Programmatic access to Azure usage data and resource retail rates
- New Azure Billing APIs Available
- Get consumption data for an Azure subscription
- Get price and metadata information for resources used in an Azure subscription
EAもサポートしてるみたいです。使用量には金額は無いので、料金表と紐づけて金額を出す感じです。(メーターIDでそれぞれに対してレートを引っ張ってこれます)
Cloudyn と Cloud Cruister がすでにグラフィカルに管理することができるソリューションを出してるみたいですね。単純なREST APIなのでPower BIと連携させたりいろいろ面白そうです。一応自分でもExcelでとれるアプリは作ってはみたものの。
まぁ興味があればご連絡ください。
Docker周り
DockerConでMark Russinovichが登壇したりと、今やDocker支援してる第一人者的な位置づけになったMicrosoftですがDockerConでの発表に合わせていろいろUpdateがありました。
- Docker and Microsoft announce more innovation to cross platforms and win hearts
- Container Apps now available in the Azure Marketplace
- Visual Studio Code at DockerCon 2015
- New Docker application from Microsoft runs on Linux and Windows
まずはAzureポータル上に「Container Apps」というのが増えました。あらかじめ用意されたDockerコンテナを簡単にデプロイしてVMv2を立ち上げることができます。
※なおイメージが無いのかわかりませんが作成できるリージョンはまだ限られている模様です。
またCIを実現するためにVisual Studio OnlineでDocker Composeを使ったコンテナの展開なども可能になったようです。(Dockerイメージのプライベートリポジトリとして使える感じかな)
というようにDockerに関する機能が増えましたが併せてVisual Studio Codeを使ってインテリセンスきかせながらDocker Composeファイルを編集したりすることもできるようになっています。
Azure Backup の利用可能地域が増えました
増えました。
Australia EastでPremium StorageがGA
ちなみにJapan Eastはまだです(Japan WestはOK)
Azure SQL Data Warehouse (Limited Public Preview)
規模があれなのか限定的なパブリックプレビューが始まりました。
- Limited public preview: Azure SQL Data Warehouse
- Azure SQL Data Warehouse is available for limited public preview
- New preview + 21 new partners announced for Azure SQL Data Warehouse
ムッシュ先生にいろいろ教えてもらいたいところです。
SQL Database Elastic Database Poolの最小サイズをアップデート
最小eDTUが200だったのを100 eDTUに引き下げです。より使い始めるのが楽になったかな?
Application Insights周り
Windowsアプリケーション用のSDK 1.0.0がリリースされました。
ASP.NET/JavaなWebアプリケーション以外にもカミングスーンとしてiOS/Mac OS X/Android/PHP/Python/Ruby/node.jsなども予定されています。
またApplication InsightsのチャートやテーブルのデータをAzureポータル上からExcelにエクスポートできるようになりました。
Azure Service Fabric周り
ドキュメントが充実しだしたり、先が楽しみです。
その他のUpdateなど
- Automation: Graphical authoring improvements June 2015
- Schedule Logic apps to run in the future
- DocumentDB データのクエリおよび編集エクスペリエンスを改良
- Azure Data Factory の最新情報: MySQL、DB2、Sybase、PostgreSQL、Teradata からデータのコピーが可能に
- Data Preparation for Azure Machine Learning using SSIS
- SSISを使ってAzure MLに流し込むデータを準備できるようになりました。(SSIS側のUpdateですね)
- Azure Feature Pack
- Doing more with SQL Server Integration Services Feature Pack for Azure
- Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server Support Lifecycle Extension – 4/11/2017
- Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Serverのメインストリームサポートが2017年4月11日まで延長です。
- Improved Stream Analytics Monitoring
- Additional updates to Support Site Extension for Azure App Service Web Apps
- Microsoft Azure が米国防総省国防システム局 Level 2 を含む各国の認定を新たに取得
- Azure Linux VM Infrastructure Monitoring and Diagnostics
- LinuxなVMでもいろいろ診断情報を取得できるようになりました。(まだPreview扱い)
- Web Apps上のPHPのバージョンアップ
- PHP 5.6.10/5.5.26/5.4.42になっています(今時点)
- 本当に PHP の DoS 脆弱性 (CVE-2015-4024) キツくない? などの話に出てくる脆弱性の対策済みバージョンより上のバージョンになっています。このあたりの対応はさすがです。