Inspireも3日目。3日目最初はパートナー向けのInspireとMS社員向けのReadyが一緒になった感じのCorenotesです。Satya氏が登壇。
- Microsoft Inspire 2019 | Corenotes with Satya Nadella and Brad Smith
- 綺麗な翻訳はこちらを参照:Microsoft Inspire + Microsoft Ready 2019 Corenote(コアノート)まとめ(※Bradパートは別かな?)
音楽はコミュニケーション、言語を超える。(手話付きでパフォーマンス)
そしてSatya氏登場。今年は数字が大きなトピック。それぞれの数字にまつわる話で。10万人の社員、1700万人のパートナー、70億の地球上の人。2030年にはTechでグローバルなGDPが10%、非Techで90%になるぽい。
Tech Intensity:技術強度 = (Tech adoption:技術採用 x Tech Capability:技術力)^Trust:信頼。IntensityはDay1でもたびたびでてましたね。技術を使ったり技術力があるだけじゃなく、信頼の力こそが大きい。(べき乗だし)
そんなTech IntensityがカバーするのはGamingやModern Lifeなどなど。このあたりはDay 1のおさらい少し。ソフトウェアエンジニアの採用は11%伸びてる。しかもTech企業より非Tech企業がより早く。自動車業界ではメカニックなエンジニアよりソフトウェアエンジニアのほうが3倍多くなっていってる。GitHubなど共同作業できるプラットフォームもあり開発者向けの完全なツールチェーンを提供中。Visual Studio、Visual Studio Code、DevOps、PlayFabもあるよ。
接続された機器は2030年には500億に。過去2年間に生成されたデータの90%におよぶ量が今後でてくるみたいな。世界規模なコンピューティングということでAzureのリージョンも54に。最小のAzure Sphereの紹介も。そんな時代に向けてLimitless Data Estate。無制限のデータ資産。
デモはRohan氏。車からのデータをストアしていくデモで最初はAWSのRDS for SQL Server。16TBでリミットがきたのをSQL Database Hyperscaleに。200TB超えも余裕。セカンダリレプリカを30にしてトータルvCoreを2400にしたり。
次はAIの民主化。Azure AIでインフラやツール、フレームワークにサービスがそろってる。
デモはJulia氏。Azure AIとMixed Realityの組み合わせ。自分自身のモデルを出して自分自身の声を基に日本語に変換(翻訳)して発声するデモですね。de:codeでKipmanがやってたやつがInspireでも。
世界のコンピューター。事例では出張医療なやつかな?バックパックに電池、PC、診断機器などまとめて現地にいって診断したり。
今後5年間で5億のアプリが作られて73%のデータが未解析状態に。そこでPower Platform。Power BIやFlow、Power Appsを使って市民な開発者(一般ユーザー的な意味合いかな?)にエンパワー。
デモはG&J Pepsi(ペプシ!)のEric氏。Power Appsでマウンテンデューをカメラで識別。Power AppsにAI Building機能が付いたので画像をPower Apps内でラベル付け、学習、そしてできあがったモデルを使って識別する画面をささっと作れる。Form Recognizerを使って書類から品目や合計金額などを識別するのもささっと。FlowとTeamsを使って承認処理を簡単に自動化&簡素化。
こちらはPower Apps+AIを使ったヘルプデスクや現場のシステムの事例。
次はDynamics 365.すべてのビジネスをコネクテッドビジネスへ。そしてAIファーストなビジネスへ。事例はゑびや。
Mixed Reality Cloudでは物理世界と仮想世界を橋渡し。
デモはMinecraft Earthかな。ちょっと前にAppleのイベントでも見ましたけど。テーブル上で縮小版をARで遊んで次はリアルスケールで。Satya氏がクモに襲われそうなのを助けたりとかオクリュージョンもばっちり。ラスベガスらしく町をMinecraftで作って花火をあげたり。位置情報の共有にAzure Spatial Anchorsを使ってます。
次の数字は全世界で20億の現場の人、そして77%が技術は生産的でなくてもいいみたいな。そんな中、生産的なクラウドということでチームワークのためのハブとしてMicrosoft Teams。
デモはExpo会場からですね。書類をカメラでとってデータ化してExcelにはったり、Power Pointでプレゼン内容のリハーサルを分析。ペース配分だったりを客観的に見れます。TeamsのミーティングではBuildでもあったけどホワイトボードを識別して透過してみせたり。書いてる人達が邪魔にならない。
Teamsの事例はニューサウスウェールズ大学。スライドがむっちゃ多いですが。。500人を超えるクラスの授業をどう共有したりするか?というチャレンジ。最初はOneNoteやYoutubeで配信などしてた。でも遅い。2017年にTeamsにしたら1分でリアクションが。クイズも出せるしタブ内で実際に計算などを実行したりもできるように。生徒のポストが900%増えた。新しい問題としては生徒が質問などしたときに連絡したりする機会を失ってしまった。そこでBotにQ&Aをさせることに。200カテゴリににおよぶQ&Aが2週間でたまった。QnA Maker使ってQ&Aを生成、セルフトレーニングでAI化。生徒がはった画像のコンテキストからもナレッジを引っ張ってくる。500に及ぶパーソナライズされたMLモデルがあったり大量の階層データを保持してGraphしたり。すごく実用的で先進的な事例でした。
次の事例はアルコア。アルミニウムのメーカーですね。Teams使って現場とやりとりしたり。
最後に最初の数字を振り返っていつものMicrosoftのミッションを。という感じでSatya氏のパートは終わり。
途中でロンドンのMicrosoftストアのオープンについて現地からインタビュー。
最後はBrad氏によるエモで現実的な話。世界が技術を生み出し、新しいデジタルの10年が始まる。計算能力、クラウド、データ、AI。文明とは常にデータに基づく。技術系の経済GDPは2015年でUS/中国に続いて3番目の6000Bドルに。(6兆ドル?)
機会の時代。
私たちの日常を変える。武器として使える道具、デジタル格差、持続可能性、グローバリゼーションに関する懸念。子供のための仕事はあるか?世界ではこれらの問題について対話してる。
ちょっとSFになるけどWar Games、2001年宇宙の旅から。未来の支配をなくした?AIが反乱(?)する映画ですね。
新しいアプローチが我々には必要。それもMicrosoftのミッションに基づいて。私たちはステップアップする必要がある。利害関係者をまとめる必要があり、原則的なアプローチが必要。しかし言葉ではなく行為で。世界の信頼を得る必要がある。
Trustとは。まずはセキュリティ。テクノロジー、運用、ポリシーとパートナーシップ。サイバーセキュリティーについては統合的な技術アプローチで。国家間で継続的な攻撃が続いてる。民主主義を守るために幅広いアプローチを。選挙の保護、アカウント保護(Microsoft 365)、それからニュースの保護。
サイバーセキュリティーについてグローバルな技術協定。パリでは信頼と安全を求めて市民の保護、選挙の保護、インターネットの保護を。電子空間での信頼とセキュリティについてパリの呼びかけに66政府(日本含む)が署名。他にも139の市民団体、347の業界からも署名が。
プライバシーは基本的人権で企業の重要なニーズ。TrustにおけるPrivacyとは。ユーザー制御、製品の透明性、企業のエンパワーメント。世界のためのGDPR。
デジタルの安全。ニュージーランドで銃乱射なテロがあったりしましたね。。他と違うのはたぶん初めてのTwitterでヤジられ、8ch(オンライン掲示板)で発表されてFacebookでテロを生中継してたこと。これに対するクリストチャーチコールでは日本を含む複数の国や企業が署名。(アメリカ、中国、ロシアはしてないんですよね)Tech企業ではMicrosoft、Amazon、Twitter、Dailymotion、Facebook、Google(Youtube)、Qwantなどが署名。
追記:
責任あるAI。論理原則、ガバナンスと運営、顧客に力を与えるツール、公共政策。AIの誕生ということでアイザックアシモフのロボット三原則から。でもそれだとうまくいかなさそう。映画I, Robotでは反乱されてるわけで。この辺りは昨年からもいっていますが論理と責任あるAIを。どうやってその原則を機能させるか?ニュースになりましたがMSが顔認識に規制が必要、Tech業界だけに任せるのは危険だ、だったりサンフランシスコからの要求をけったりした話を。
デジタル格差を閉じる。技術にアクセスする、スキルにアクセスする。2022年にはアメリカ農村部で300万人をカバー。MSの慈善事業では648の学校、2000人を超えるボランティア、800の企業に支援など。AIスクールもありますね。人々は自分自身と子供たちにもっと明るい未来を望んでる。
持続可能性。未来への話。MSが2023年までにデータセンターを70%再生可能エネルギーに移行する環境目標を出した話とか。炭素税を支援するUS最大手がMSだったりとか。
我々は世界に役立つために技術を使用する必要がある。地球の為やアクセシビリティ、人道的な行動に関するAIは良い。我々は自分のアイデンティティを失うか?世界で7000以上の言語があるが毎週のようにその言語が失われて行ってる。
なのでAI for Cultural Heritage(文化遺産のためのAI)も追加する。
事例では聖堂の3D化、経典の電子化など。
宇宙における私たちの場所。
50年前に月面着陸しましたが望遠鏡はある意味常にロケットよりも強力と。世界は発見の精神、絶え間ない学習を必要とし4500年前に始まったデータの上で常に進歩してきました。
文化遺産の残しながら新しい未来と場所へ、みたいな感じでしょうか。(雑な感想)
という感じで2019年のInspireは(Corenotesは)終わりです。
Microsoft的な今年度も楽しくなるといいですね。