今年もIgniteの季節になりました。
今回は2年ぶり?にオフライン開催も復活のようです。基本はデジタル/オンライン主体でスポットライトということで日本含め数か国(6か国かな?)ではオフライン開催もあるということでそちらも楽しみですね。
というわけでSatya氏のキーノートです。みんなは少ない労力でより多くのことを行うことができるチェンジ・エージェント。それにはDXが大事ということで今回のIgnite KeynoteではDX化の柱になる5つの領域について紹介。
最初はインフラというかデータ駆動に最適なAzureから。世界に60リージョン+あるAzureのインフラでいろんなワークロードをサポート。
Azure ArcでMicrosoftリージョンだけじゃなくどこでも、マルチクラウドでも対応。
ArmベースのVMも提供中。Premium SSDv2もGAです。あたしくフルマネージドでクラウドネイティブなストレージネットワークなElastic SANもPreview。
機密コンピューティングも提供中なので機密性の高いデータやアプリも大丈夫。AMD/Intel/NVIDIAをサポート。
データ周り。BuildやInspireでのおさらいも少しありますが。今回のアナウンスとしてはAzure Database for PostgreSQL Hyperscale(Citus)のリブランディングらしい分散型PostgreSQLなCosmos DB for PostgreSQLがアナウンス。PostgreSQLをネイティブサポートした地理分散できるクラスターを提供。
Synapse AnalyticsとData Explorerを強化、Synapse Linksの対象が増えるように努力中。データのガバナンスについてはMicrosoft Purviewで。Purviewの機能拡張も今回たくさんあります。
2つ目は自動化とAIを使った効率化とかの話。大規模モデルをAzureでトレーニングしてた話とか。Azure Container for PyTorchがアナウンス。モデルの性能や構造化を把握するためのResponsible AIダッシュボードなどがでました。
Azure OpenAI ServiceにDALL-E 2がくるらしい。画像生成関連だとすでに音声ノベルから挿絵を提供してるサービスがあったりとちゃんと使われてたり。Codexのデモは問題文をテキストで渡すと問題を解決するプログラムを生成して評価、テストしたりして問題を把握してコードを修正したりといったことをしてました。人間がコードを書いてない。
Microsoft 365に新しくDesignerといったサービスが追加されたのですが(それは別途)、そちらではデザインのテンプレートや案などをAIモデルが生成、手助けできます。VivaやTeamsなどにもたくさん活用されてます。
3つ目。クラウド開発者プラットフォームについて。コードをサジェストしてくれるCopilotの現状のついて。結構使われてるっぽい。GitHub Universeもお楽しみに。
Inspireでは手書きデザインからフォームを起こしたり、Power Appsで自然言語でアイデアを入れたら実現できるフォームをサジェストして実装してくれたりといったアップデートがありました。今回はPower Automateで同じくほしいフローを記述したら実現できるフローを提示して実装してくれる機能がアナウンスされました。これらのAI BuilderはPower Platformへたくさん提供中。
Microsoft Syntexは自動分類付けや注釈、要約などなど。PDFを翻訳して要約といったことが可能に。セキュリティ管理や電子文書の検索などいろいろ活用されてそう。
4つ目。働き方について。従業員と会社のアレコレ。気分よく働けるように支援する必要がある。Microsoft 365、Microsoft Graph APIなど簡単に情報にアクセスできるように。
Teamsについて。Teams Premiumがアナウンス。会議の透かし、要約、会議予約のアシストなど会議や業務を助ける機能がたくさん。Teams Appsも増えてきました。3Mはポストイットを撮影したらそのままOCRしてデータとして付箋化して共有とか。
CiscoはパートナーとしてTeamsで使えるカメラなどのデバイスを提供。
先日アナウンスのあったMeta社との協業関連でMesh for TeamsがPrivate Previewに。
それから場所が大事ということでMicrosoft Placesがでました。物理的な場所と電子的な場所で共同作業するための場所や支援をするサービスという感じですかね。
Teamsの次はVivaの紹介とEdgeの話。Defenderの話とEdge Workspacesということでブラウザ内で共同作業ができる機能がアナウンス。
PC・Windows。Windows 11の機能もたくさん増えましたね。Windows 365 appやGovernment向け、Shift Work向けなども出る予定です。
5つ目はセキュリティ。サービスが増えて入口が増えると侵入経路をあれこれ試行されたり把握が難しくなるのをEntra(Azure ADなど)やPurview、Priva、Intune,Defenderといったサービスで保護。Microsoft Defender for DevOpsが新しく増えました。マルチクラウドでも使える展開しようとしてるVMとかアプリの構成をみて推奨事項を出したりとかいろいろ。ランサムウェアなど攻撃時の横断的な操作を把握しやすくなる機能とかもでてます。
というわけでまとめ。今回で100以上のアップデートがあるようです。最後はNPO向けの支援について。昨年世界の30万を超えるNPOに対して3億ドル分の寄付と技術的な割引などを実施しました。
という感じでIgnite 2022の1日目Keynoteは終了です。めっちゃ盛沢山でしたね。アナウンスなどかなり端折って紹介してたので、Keynoteで紹介されなかった機能なども含めてBook of Newsなどで確認してください。
いろいろ大中小アナウンス混じってますが、大規模AIモデルなども含めて一貫して「Doing more, with less」がすべての基軸ですね。