というわけでMicrosoft World Partner Conference 2015(MSの年次総会)の時期がやってまいりました。
- Worldwide Partner Conference
- Microsoft announces new innovations and partner opportunities at its annual Worldwide Partner Conference
- Project GigJam: Unleashing the human process
- [速報]米マイクロソフトが「Project GigJam」発表。指先や音声でアプリケーションのマッシュアップを作り、人やデバイスで共有する
- Announcing Cortana Analytics Suite and New Partner Investments at WPC 2015
- [速報]マイクロソフト、機械学習を誰でも使えるようにする「Cortana Analytics Suite」発表
- Cortana Analytics Suite Overview
基本的に英語怪しいのと主観な感想なので気になる人は原文聞くなりしましょう。
最初はPhil Sorgen氏からPartner AwardのWinnerの話。
派手ですな。
クラウドサービス事業は2018年までに2000億ドル市場になるそうですよ(IDC調べ)
MSの収益の92%(IT市場の39%に相当?)はパートナーエコシステム経由だそうです。(英語怪しい)
R&Dに110億ドル投資するしモビリティも継続して投資するようです。
キーノートのお品書きはこんな感じ。
Day1(つまりこのポスト)で3時間…です。
お次はCortanaによるこの1年の振り返り。
今回はSatya氏のパーソナルアシスタントという設定のようです(実際はみんなのアシスタントだよとは言ってる)。
Cortana視点で話が進みます。外国語おぼえたり(日本語も早く。。。)、いろんなところに行ったり。クールなMicrosoftが帰ってきた!この部分だけの動画見るだけでも面白いです。
で、振り返りが終わるとSatya Nadella氏の登場です。
この1年、Satya氏がMicrosoft Loves Linuxとか言ったりだいぶ変革した年でもありました。大きなところはビジネスモデルが変わりつつあるというところですかね。MS自身もそうだしパートナーも変革についてきてくださいという感じでしょうか(そのための施策もあるよというところか)
取り巻く世界としてはCreate more personal computingですかね。取り巻く環境としてモバイルファースト、クラウドファーストになりつつあるところで実生活とコンピューターを繋ぐインターフェースも自宅・職場でユビキタスだし認識用のセンサーもある。ホログラムと対話したりデータや実処理がどこで行われてるかを意識せずに扱えるとか。そういう話。
で、BuildやIgniteでも言っていましたが生産性とビジネスプロセスを改革するというのがキーメッセージです。
そのアプローチの一端としてSkypeやSwayで協調作業だったりPower BIやDelveなどの可視化だったりとか自動化とか共通化とかとか。周りの課題や問題を解決していくための手段を提供していくというような意志が感じられますね。
という話を受けてJulia White氏から新しいサービスのデモです。
シナリオとしては「なんか顧客でヤバい状況になったのですぐに仲間と連携して問題解決しよう」的な感じです。ここで使うツールとして「GigJam」という新しいコラボレーションツールが登場します。
最初はただの真っ白けのキャンバスですが。
Cortanaと連携してるので「Hey Cortana, show me my customers.」とかいうとDynamics CRM上の自分の顧客情報を表示してきます。
で関連する情報を出していくわけですが、ざっくりタッチでなぞって範囲内の関連情報を表示、不要なデータはxつけてフィルタするとかできてました
より直観的(?)にアバウトな操作で必要な情報にアクセス。選択した情報に関連するアクション(下の方のアイコンとか)で他の人と共有したり画面にだしたり。
デモでは(ちょっと慣れてないところありましたけど)iPhone上のGigJamでデータ共有したりSurface Hubに表示してました。Skype for Businessな感じで通話も同じアプリ内で。
左側がiPhoneの画面、上部がSurface Hubかな?まぁそんな感じでジャムれるツールでした。今後が気になるので是非Watchしましょう。
- GigJam
- Project GigJam: Unleashing the human process
- [速報]米マイクロソフトが「Project GigJam」発表。指先や音声でアプリケーションのマッシュアップを作り、人やデバイスで共有する
より自然なインターフェースを、より高い生産性やビジネスプロセスの変革を、という一端を見ることができました。さて次はそんなアプリケーションの裏側のクラウドの話です。MSの話なのでもちろんAzure。(概要的な話は飛ばして)
クラウドインフラやエンタープライズモビリティ、データと解析、開発とプラットフォーム、IoTなど必要そうな部品はMSのクラウド上にそろってきました。次の一手として掲げてきたのは「Inteligent action」です。
様々なデータを分析してどのように賢い行動をとるか、というところの手助けをしましょう。
事例的なところではNorth American Eagleというロケットエンジン積んだ車で地上最速を目指すチームの話。センサー積みまくった車のデータを分析した結果をアレコレ。
というところで具体的には「Cortana Analytics Suite」
さまざまなセンサーやアプリケーションなどのデータを保存・解析・機械学習してCortanaがアクションを起こす、提示する、可視化するというような一連の関連サービスをまとめたスイートです。リアルタイムでも。他の事例的な話では病院の医療システムで患者の履歴やプロフィールなどと広範囲な事例から能動的な治療計画を提案したりなどに使われてるようです。
というようなスイートが秋ごろに触れるようになる予定(?)なので是非興味のある人はWatchしましょう。
- Announcing Cortana Analytics Suite and New Partner Investments at WPC 2015
- [速報]マイクロソフト、機械学習を誰でも使えるようにする「Cortana Analytics Suite」発表
- Cortana Analytics Suite Overview
- Announcing the new Cortana Analytics Suite from Microsoft
予測した結果などをCortanaと対話しながらアクション起こせる、というような機能を組み込むことが容易になりそうですね。
Autodeskで3Dモデルぐりぐり操作するんですが、HoloLensで机の横にあたかも実態があるような感じで見つつ操作できます。
このデモ面白いのがどうもデスクトップの拡張みたいな挙動してるんですよね。よくみるとデモラーがマウスで机上のメニューを操作してる(マウスカーソルが見える!w)
まぁ細かいモデリングはAutodeskでやって、実際はどうだろう的な確認を床でやります。
カラーリング変えたりも簡単。
微調整もできます。
これよく見ると映り込みもあるし、影もちゃんとある??どうなってるのか…
おまけとしてHoloLensの撮影機材(正面)はこんな感じ。
Kinect v2ついてますね。このあたりの裏側が語られる日は来るのか。
という感じでデモ終わった後は会場だけのお楽しみ(つまりライブ配信なし)ということでラッコ動画をお楽しみください。
復帰後はTerry Myerson氏からWindows 10な話。
Create more personal computing。
デモはCoolが口癖の陽気なBryan Roper氏。
Power BIやCortana連携、Windows Phone+Continuumなども披露しました。PremiumなLumiaも複数(?)発表する予定のようです。
おなじみ(?)のHoloLensのデモです。装着者はYo-yo氏らしい(クレジットでず)
まぁこのあたりはもういいでしょう。若干視線トラッキングしてるっぽい(マウスカーソルっぽい)のがちょろちょろしてたのが気になります。
2015年のアプローチとしては認証周りでWindows Hello、Virtual Secure Mode、情報はEnterprise Data Protection、デバイス保護ではSecure Boot、Device Guard、DefenderとWindows Update for Businessという感じです。
I’m Hackerという感じでRoanne Sones氏がデモしてくれます。
最初はPOS端末的なWindowsに不正なUSBメモリを差し込んで悪さしようとしてみます。
が、認可されてないUSBデバイスだよということで何もできません。
次はホームセキュリティ的な組み込み機器でSecure Boot周り。
こいつのOS部分のmicroSDを引っこ抜いて悪さしようという感じです。
抜いてPCに刺してもBitLockerで暗号化されてて見れませんでした。
面白いのが、このmicroSDを戻しても次はブートしないところ。
一度変なことされたのは使わせないよということでしょうか。
さていろいろアタック受けた端末はポータルで見たりもできます。
※ただしこれがデモ用の画面なのか、サービスとして提供されるかよくわからない(URLはデモ用)
あとはWindows Updateですね。コンシューマー向けはP2Pだったりの機能が提供されたり。
企業向けはSCCMとかEMSも使えます(?)。
事例やらの動画があった後、再度Julia氏登場。
Delveあたりのお話。あとSurface Hub。
Office関連のUpdateはこんな感じです。かずあきさんの出番ですね。Office 365は E5 Suiteがでたり(Cloud PBXとか)。
次はScott Guthrie氏です。
Microsoftのクラウドを取り巻く環境。
SaaSであるOffice 365やDynamics、Power BI、EMS、それからAzureにAzure Stack、OMS、Visual StudioにCortana Analytics Suite、SQL ServerやAzure IoT Suiteなどかなりの部分をカバーできるようになりました。
BuildやIgniteあたりでも発表ありましたが勢い的にはこんな感じ。
面白いのはRackspaceのCEO、Taylor氏が登壇してAzure対応を話したところですかね。
まぁそんなこんなでクラウドやろうず、こんな施策用意しました的な。
という話をJohn Case氏から。
こういう市場ですよという話
支援策としてはAzure Menter Program (AMP) for partnersとかCertifiedプログラムとかいろいろあります。
Day 1おわり。
その他
- PowerBIのAndroid版がでてました。
- Office 365周りはこのあたりを
- Azure Data Catalogが使えるようになってました。(要組織アカウント)
まとめ
面白いところは面白くなってきてるのでみんなで幸せになりましょう。
おまけ
動画のキャプション(テキストスクリプト)の英語とGoogle機械翻訳による日本語です。
まぁ無いよりはあった方がいいかもしれないぐらい。
どうでもいいけど、現地は立ち見→床に体育座り→ごろ寝があったりカオス&フリーダムだった様子。緩い。