そんなわけでMark Russinovich先生のInside Azure Datacenter Architectureセッションがありました。2019年5月版ですね。
今回のAgendaはこんな感じ。
最初はDatacenterから。AZの話も。
Virginiaでの増設の例。
Quincyでは。
そしてダブリン。当初は2つだったのに今では8まで。そして次の予定も。
お次はAzure Servers。いつもの図ですね。Beastの3倍のRAMがあるBeast v2も。あと水冷。じゃぶじゃぶ浸かってます(動画だと水がわかりやすいので公開されたら見てましょう)
Project Tardigrade(くまむし)。プロジェクト名はStar Trec Discoveryのクマムシから。劇中では一瞬で宇宙のどこでもワープできる生物でした。というところからホストが落ちてもアプリはそのままで別ホストにワープ(継続可動)するという話。デモではカウントアップするアプリが動いてるVMのホストをクラッシュさせて、リモート接続が回復したあと見るとカウントアップが継続してるという内容でした。
次は量子コンピューティングですね。Q#もオープンソースになります。Q#コンパイラーやシミュレーターなどなど。
次はネットワーク。Front Doorやコンテナー+VNET、コンテナーオーケストレーターのVNET Injectあたりの話ですかね。
次はCompute And Applications。
ARM Custom Providerの話。リポジトリが5日前に公開されたっぽいですね。(Azure/azure-custom-providers)
ARM内で指定したREST APIなエンドポイントに対してアクションを起こすプロバイダーをARMのAPIから呼べるようになります。
デモは宇宙軍の士官にARM Templateでデータを追加するというネタ。WebサイトにはAPIが用意されていて叩くとデータが登録されるようになっています。で、カスタムプロバイダーを使ったテンプレートを用意してデプロイ。ポータルから実行していますが、いつものテンプレート引数で氏名などを入力すると、WebサイトのAPIが呼び出されて入力した氏名のデータが登録されました。ARMを使っているのでActivity Logももちろんあります。
次はStorage。Azure Data Lake Storage Gen 2もGAしましたね。
BlobにIndexが。FindBlobs APIでBlobのIndexから結果を得られます。Quick Queryはそのままクエリーを書いて全文検索的な感じで。1ファイル1GB超なCSVファイルが1万Blobあるコンテナーに対してIndexから取得。さすがに応答が早い。Queryは13秒ぐらいかかってるけど検索条件つけてちゃんと中身を見てくれてますね。
Project ZiplineをASICにしたCorsicaやProject Silica。Silicaは動画で茹でたり消磁、ウールで削る、レンジでチン、オーブンで焼くなどしてもダメージ無し。
データプラットフォームの話。SQL Database Edgeでました。Cosmos DBはマルチモデルということで同じデータを異なるAPIで操作できます。デモだとSQL APIでデータを投入、Gremlin(Graph)で関連付けしたり参照したり。
最後はAIですね。インフラ話なのでData Box Edgeの話題が。FPGA(Brainwave)もあるよ。モデルと呼び出すラッパーをDockerコンテナーにしてどこでも実行。デモはAzure Kinectを使ってCognitive ServicesのFace Recognitionします。
壇上のKinect使ってるぽい(動画だとわからないけど)。で、CEOたちが映っている紙を見せて識別させるという感じ。Coreyはカラーだし部署移動(出世?)もあり、結構いじられてました。学習用データの名前もDrakeにされてたし。でDockerコンテナーに学習したモデルを含めたPredictができるので、オンラインでもオフラインでも大丈夫。コードベースは同じでOK。実行するとオフラインでもちゃんと識別できてます。(枠の描画と画面の描画にラグがあってずれてるけど)
という感じで今回も盛沢山で面白かったです。