今年もBuildの季節が始まりました。今年はイベント時刻(日本時間だと24日0時)になったらキーノート前にいろいろ情報解禁されたりしましたね。
Microsoft Build / Microsoft Build 2023: Day 1 #MSBuild – YouTube- Microsoft Build 2023
- Microsoft Build 2023 Book of News
最初は毎年恒例Buildの前のImagine Cupですね。ワールドチャンピオンはケニアチームですね。おめでとうございます!
という感じで来年に向けてのチャレンジももう始まりますね。興味がある人はぜひ。
おまちかね本編キーノートです。もちろん最初はSatya Nadella氏。In-personが帰ってきましたね。会場は新しくできたコンベンションセンターです。最初はコンピューターの歴史的な話から。最新はAIですね。ChatGPTをはじめとしたAIの時代がきました。そんな中どうやってBuildするのか。環境は? CodespacesやDev Boxですぐ使い始められる。支援にCopilotを使って。そんな感じでAzure Development EnvironmentsがGA。
次は何をBuildするのか。毎週のようにAI関連のニュースなどがでてる。
そんな中、Buildで50以上のアナウンスメントを。キーフィーチャーとしてChatGPTにBing検索がきました。In-personならでは拍手がうれしいですね。そしてWindowsにもCopilotが。自分のPCのデータやアプリのコンテキストで支援してくれます。
デモはChatGPTでのBing検索ですね。ChatGPTだけでなくBing ChatにもPluginが。またブラウジングしてるページのコンテキストで(そのページ内の情報で)Bing Chatしたり。
次はMicrosoft 365 Copilot。文書内の段落選択してテーブル化したり、Teams内のPluginでGPTがGraph APIと連携したり。
最後はWIndows Copilot。Windowsの操作(集中モードにしたりとか)をCopilotができたり。
そんな感じでAIが大変重要な中、Azure OpenAIやAzure AI Studioが機能強化。アップデートだけでなく安全に使うための(説明責任のある)Azure AI Safetyもアナウンス。Azure AI Studioはモデルカタログやプロンプトフロー、AI Safety統合など大幅に拡張されてますね。
次は新しくアナウンスされたMicrosoft Fabric。統合されたデータ、コンピュータ、エクスペリエンス、ガバナンス、ビジネスモデル。新しいAI時代のデータ分析ですね。
3つ目はなぜBuildするのか。技術の進歩は経済成長と共に。全世界のGDPの成長が産業革命+AIで100年前から20倍みたいな話ですね。教育や生活水準の向上、繁栄が開発する理由。テクノロジーが存在する理由。80億の人類のために。テクノロジーを信頼し基本的な権利を保護したい。
AIを使った言語学習のソリューション。
という感じでSatya氏のパートは終了。
次はKevin Scott氏。The era of the AI Copilot。AI時代ですね。OpenAIのGreg氏と対談がメインです。
次はCopilotについて。「プラットフォームとはそれを利用するすべての人の経済的価値がそれを作成した企業の価値を超えること。それならばプラットフォーム」とはBIllGのお言葉。
AIと一緒にプロダクトを作っていく。素晴らしいプロダクトを。しかしモデルはあなたのプロダクトではない。
Satya氏のパートでも話にあったCopilot Stackを深堀り。UXは大事ですね。オーケストレーション層はプロンプトや応答フィルタリング、メタプロンプト、プラグインの実行などもこの層ですね。AI Safetyで安全にするのもそう。Vector Searchとか大事になってきましたね、、
一例としてPodcastを文字起こしして、要約してイメージも作ってLinkedInに自動投稿するのを各モデルを使って。
microsoft/PodcastCopilot: Build 2023 demo (github.com)
Coming SoonですがMedia Provenance Toolsも。AI生成した動画やイメージなどに署名して起源をはっきりさせるツールとかですね。
3つ目のキーノートはScott Guthrie氏。Next generation AI for developers with the Microsoft Cloud
開発ツール関連ですね。GitHub Copilot Xもでました。
GitHubのCEO、Thomas氏によるGitHub Copilot Chatデモ。コードを選択してもっとリーダブルにして、とか投げるとリーダブルなコードにしてくれたり、検証追加してコメント追加もお願いしたり。
Copilot StackでいうところのUXより下はAzureで、全体の開発などはGitHubやVisual Studioで。One plugin extensibility modelもアナウンス。ChatGPTの裏側ではGitHubで開発されてCosmos DBが使われてる。
Puluginを作るためのリポジトリがでました。Azure-Samples/openai-plugin-fastapi (github.com)
MicrosoftのいろんなものがAzure AI上で実行されてる。Azure OpenAI Serviceは「あなたの」データ上にある。インスタンスは顧客間で独立して、データは学習に使われず、コンプライアンスやセキュリティは保護される。
事例としてDocusignは契約について質問したら対象項目だしてくれたりとかいろいろ。
プレイグラウンドなどがあるAzure AI Studioもがっつりアップデート。デモは最近AI系の配信してるSeth氏ですね。
Prompt flowもアナウンス。LangChainやSemantic Kernelなど組み込んだりかなり簡単にアプリに組み込めそうですね。モデルカタログもでました。
次はAzure AI Content Safety。入力されたテキストが安全かどうか、チェックのレベル決めたりフィルタリングしたり。責任あるAIを提供するために使える機能がいろいろです。
それらのCopilot Stackを支えるAIスーパーコンピューター。写真はダブリンのAI用データセンターかな。現在は60以上のリージョン。2025年には100%再生可能エネルギーにするらしい。2030年にはカーボンネガティブへ。
NVIDIA Omniverse CloudがAzureで動くのかな。
データはAIの燃料。そんなデータを分析したりするAI時代のためのMicrosoft Fabricもアナウンス。Power BIにもCopilot。というわけでMicrosoft FabricはPreviewです。
まとめ
これまで以上にAIにフォーカスしたキーノートでした。データの起源など気になる事も多いですが、AIによる支援はもはや当たり前に使える状況になって、そのうえでどれだけ価値のあるプロダクトを作れるのかを問われてる感じですね。ただそのためのツールや環境の支援は手厚くされていく感じなので、我々は無駄な労力は減らして、できることを注力してやっていきまっしょい。
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